2005年2月
平成17年2月
  171号

発行人 片岡和男
編集人 岡本拓雄
2005年度定期総会開催
   新しく理事に西野雅二氏、片山浩子氏、小六宗平氏、佐藤芳郎氏、中村勝夫氏を選任
定期総会会長挨拶  2005年度の定期総会が2月5日(土)午前11時から、日本生命ビル4階で開かれた。開会に先立ち、昨年度亡くなられた藤原貢さんに黙祷を捧げご冥福を祈った。

 次いで片岡会長が挨拶に立ち、昨年度の協会の活動に対する支援と協力に感謝した。公の友好交流が凍結されている今だからこそ、民間の交流の重要性を強調して、いっそうの支援と協力を要請した。

 続いて、議長に理事の赤木宣雄氏が就任し、書記に萱野哲朗氏を、議事録署名人に家野四郎氏と山本直樹氏を委嘱したあと議案審議にはいった。慎重審議の結果、提案された議案はすべて承認された。

定期総会で挨拶する片岡会長
 今年は、役員改選の年にあたっているので、執行部から提案された原案を審議した。小野愛子理事、片岡琢之理事、岡崎邦泰理事が退任し、新たに西野雅二氏(岡山理科大学国際交流局局長)、片山浩子氏(岡山外語学院学院長)、小六宗平氏(中国三誌友の会)、佐藤芳郎氏(佐藤芳郎後任会計士事務所所長)、中村勝夫氏(元県立高等学校校長)の5人が理事に就任し、他の役員は今までどおり留任した。

2004年度活動報告
Ⅰ 概括
 平成16年度はSARSの影響で中断していた各種の交流が復活した1年だった。学校交流や行政レベルの交流も復活した。3月に毎日運航となった岡山上海便も好調な個人客に支えられて、年間平均搭乗率が60%を越えるなど、交流は本格的になってきた。

 一方、小泉総理の靖国神社参拝問題が依然として両国首脳や日中交流の障害となったり、サッカーワールド大会における中国サポーターの異常な反日ブーイングや中国潜水艦による領海侵入など、両国の友好感情が悪化していることも厳然とした事実である。

 このような中で、当協会は、市民交流を基礎にした友好活動を展開してきた。とりわけ、凍結下にある洛陽市との間で展開して大きな成果を収めつつある緑化事業は、民間交流の大切さを改めて確認した事業であった。

Ⅱ 特別事業
1 中国緑化協力事業(小浪底緑化協力事業)

①専門家派遣(基礎調査) 5月15日から19日まで 國忠征美氏を洛陽へ派遣
②チャリティ『河南省雑技団岡山公演』開催 7月27日
③協会第一次植樹訪中団 10月30日から11月4日 50万円寄付金を手渡す
④募金活動 通年

2 NPO設立総会
 日中友好公開文化講演会
①第3回「自然との調和と共生」講師:太田正和岡山理科大学教授
②第4回「中国漢詩紀行~長江を下る~」講師:岡本逸郎中国短期大学非常勤講師
③第5回「洛陽の東周天子の墓葬と車馬坑」講師:出宮徳尚古代吉備国を語る会会長
④第6回「私の水墨画への想い」講師:安藤秀苑国画水墨院常務理事審査員
⑤第7回「中国とのパートナーシップについて」講師:永山久人下津井電鉄株式会社代表取締役

3 岡山県日中教育交流協議会設立五周年記念講演を後援
①「日中教育交流と日中関係について」講師:韓佐民中国大阪総領事館副総領事

Ⅲ 岡山―洛陽友好促進事業
①岡山後楽館高等学校 中国語講師招聘…受託事業
②洛陽仏教交流訪日団招聘
③研修生・看護士2名(岡山済生会総合病院…受託事業)
④協会訪中団…植樹第一陣

Ⅳ 都市間交流
①上海市との交流
 ・日中女性フォーラム共催(実行委員会主催)
 ・第15回福祉の翼・後援(社会福祉法人旭川荘主催)
 ・教育交流促進(早島小学校等)
②江西省との交流
 ・岡山市平島小学校と南昌市松柏小学校との交流協力
③その他の都市との交流支援
 ・信陽市?河区(河南省)児童訪日団歓迎会
 ・賀陽町(現・吉備中央町)と江蘇省淮安市

Ⅴ 教育交流促進
1 岡山県日中教育交流協議会の事業協力
 ・教育交流促進団(6月)
 ・工業・商業高校交流促進(8月)

Ⅵ 組織広報活動
①理事会開催(4回)
②会報「岡山と中国」の発刊、年6回、165号~170号
③中国三誌友の会 月例会…年11回 125回~135会
④ホームページ更新充実
⑤会員現況…現在256名  新規入会者(一般会員18名、賛助会員なし)
                  退会者(一般会員29名、賛助会員なし)

収益活動に係る事業
1 中国物産販売
特になし

2 中国語センター
①会話教室運営(4月・10月)
 ・入門16名、初級10名、中級28名、上級11名、個人レッスン6名
②通訳・翻訳サービス
③日本中国語検定試験実施(受託事業) 3月、6月、11月 受験者約300名

3 出版物販売
 ・「人民中国」普及(中国三誌友の会)

2005年度事業計画
Ⅰ 事業実施の方針
1 政冷経熱といわれる今日の日中関係の中で民間交流を積極的に推し進め、友好の内実を深めよう。
2 本年は戦後60年という節目の年。平和と友好の大切さを改めて確認する事業を展開しよう。
3 凍結状態3年目を迎える岡山市洛陽市の関係打開に向けて働きを強化しよう。
4 活動を活性化し、協会組織を強化し、来年の設立二十五周年を迎えよう。

Ⅱ 事業の実施に係る事項
特定非営利活動に係る事業
1 特別事業

中国緑化協力事業(小浪底緑化協力事業)
①友好桃園の開設
②日中緑化基金への助成申請
③植樹訪中団
NPO設立記念日中友好公開文化講演会

2 岡山―洛陽友好促進事業
①岡山後楽館高等学校中国語教師招聘
②洛陽への技術研修生派遣事業
③牡丹祭り参加訪中団
④洛陽市人民対外友好協会代表団招聘
⑤研修生招聘
⑥教育・文化・スポーツ・医療福祉など多方面の交流

3 都市間交流促進
①上海氏との交流
女性交流等促進(日中女性フォーラム共催)
医療・福祉交流(旭川荘の交流に協力)
学校交流促進(青少年、小学校交流など)
②江西省との交流
岡山市平島小学校―南昌松柏小学校交流協力
井原市・九江市交流促進
③その他の都市との交流支援
新見市―信陽市・?河区。吉備中央町―淮安市
その他

4 受託事業推進
 行政・団体などの受託事業

5 教育交流促進
①岡山県日中教育交流協議会活動に協力
②教育交流促進団
③青年交流促進

6 在日中国人との連携強化
①留学生・就学生・研修生・華僑・華人との連携
②日中ボウリング大会開催

7 広報活動
①会報「岡山と中国」の発刊 年6回
②日中友好文庫整備
③三誌友の会協力
④ホームページ更新充実

8 組織・財政活動
会員拡大

営利活動に係る事業
1 中国物産販売

中国茶器・中国書画等の販売

2 中国語センター
①会話教室(入門、初級、中級、上級)通訳・翻訳
②日本中国語検定試験実施 受託事業

3 中国出版物販売
『人民中国』販売

新春互礼会・バザー
 総会のあと、12時から八仙閣で新春互礼会が開かれた。逢沢一郎外務副大臣、菱川公資岡山市助役、磯野昌郎岡山洛陽友好都市議員連盟幹事長、大藤眞岡山県日中懇話会会長、若井たつ子岡山市議会議員、木山資郎井原市日中友好経済交流協会会長その他、多数の来賓と13名の中国人留学生、研修生と会員約70名が集まって新春を祝った。

 次の方々からは祝電を頂いた。村田吉隆衆議院議員、江田五月参議院議員、千田博通岡山県議会議長、平山郁夫社団法人日中友好協会会長、萩原誠司岡山市長、姫井ゆみ子岡山県議会議員。

 会場の一隅に、会員が寄付した数々の品が並べられていて、祝宴の合間に、入れ代わり立ち代わり訪れるお客様で、バザーコーナーは賑わった。万円単位の掛軸や備前焼をはじめ、胡蝶蘭やコーヒーなど出品された品は全部売り切れた。売上金はスマトラ沖大地震の救援金と洛陽岡山友誼林の建設資金に充てられる。

互礼会挨拶
激励の挨拶をする逢沢一郎外務副大臣
(後列は中国人留学生)
岡山「中国三誌友の会」 新年互礼会を開く
三誌友の会記念写真  岡山「中国三誌友の会」は、1月12日(水)138回定例会を兼ねて、新年互礼会をピュアリティまきび(旧まきび会館)で開いた。参加者は21名。

新年祝賀会記念写真
 片岡協会会長に代わって、協会を代表して松井事務局長が新年の挨拶を行ったあと、最近の協会の活動について報告した。次に三島前会長の挨拶があり、続いて小路広史中国三誌友の会会長から昨年度の活動報告と今年度の活動計画の説明を受けた。その後、祝宴に移った。

 今年の会場は、椅子席だったので、今までのように「どっこいしょ」と立ち上がる苦労がなく、すっと立って各テーブルを廻り交流を深めることができたのはよかった。

 最後は、空くじなしのお年玉くじとカラオケで賑やかに新年互礼会をしめくくった。

美しい中国語の習得を目指して(完)              岡山中国語センター講師 張 平
 外国語を使ってコミュニケーションができるようになるためには、たとえ流暢でなくても、相手に通じる正しい発音を習得しなければなりません。

 せっかく中国語を学ぼうと決心したのなら、皆さんの目の前に絶好のチャンスが提供されていますので、ぜひ、岡山中国語センター(岡山市日中友好協会内)を利用して、日本語訛りのない正確な中国語の発音ができるようになって下さい。

 知っている中国語の語彙は多いけれども、実際に話してみたらなかなか通じなくて、結局、紙に漢字をかきながらの筆談になってしまったのでは寂しいと思いますよね。そこで、カタカナ式の英語の二の舞にならないように、純粋な中国語の発音と発声法とコツについて、岡山中国語センター実践中国語講座が、皆さんのお手伝いを致します。

2 聞くことの大切さ
 私がまず強調したいのは「聞く」ことの重要性です。言葉は知性の創造物です。中国語を正しく発音するための最初の入口は、まず聞く、それから知る。だから、異なった音声をはっきり聞き分けられるまでに、耳の感受性を高めなければなりません。耳と、目とのあいだに連結ができるようになるまで訓練されなければなりません。そして、正常な発音は、発声器官の活動が耳のコントロールのもとに行われるときにだけ可能なのです。簡単な事実は、言葉はいつも聞いたことをまねることによって訓練されてきたということです。模倣は、話したり歌ったりすることを習うのに必要です。相手の発音を聞き分ける場合も勿論自分の耳が判別の主役になります。自分の耳、すなわち聴覚の能力が言葉の習得および教育に重要な役割を演じているのです。

 聴覚的によい耳をもつためには音感の教育、聴覚の訓練が必要になります。幼児期から言葉や音楽リズム感教育が必要です。中国社会では、1982年から建国以来初めて中国幼稚園の子どもに対して「言語」、「音楽」、「美術」など六科授業の教材が出版されました。子どもたちが中国語標準語(普通語)を美しく、流暢に話せるのは全て耳から聞いて、話して覚えたからです。

3 何をどのように聞けばよいか?
 これは簡単です。どんな中国語のテープやCDでもよいから、それをただひたすら聞くのです。できるだけ、集中的に、常に中国語のシャワーを浴びているような感じで聞くべきです。

 たくさん聞くことによって、中国語の特徴を徐々につかむことができるようになります。更に中国語の語感を養うだけではなく、文章構造を体得し、中国語独特のリズムや間の取り方が身につきます。頭で考えるより、まず耳でたくさん聞くことからはじめましょう。

 音楽のように流れる調べにただ身をまかせて、飽くことを知らずに聞いていくうちに、着実に「聞く」力が伸びていきます。

4 大きな声を出して読む
 中国語はお腹の底から声を出す。気息のうまい運用によって、口腔の筋肉の動きや、唇、歯、懸よう垂、舌尖、舌面、舌根などの動き方を意識できて始めて美しい中国語の発音が耳に聞こえます。だから、美容にいいし、顔も良く引き締まりますし、健康にもいいと言われます。確かにその通りです。

 日本人の場合、日本語がとても浅い息で発音できる言葉であるため、体や息を使った発声を習得できていないといってもよい状態です。外国人との日常の言葉の発声の響きの違いは、誰もが感じていることでしょう。

 日本人の多くは息を声に自然と変えず、発音のために口先や口内で加工しています。息が自然に声に変わるためには、深い息が必要なのです。そして、それをコントロールできる体とリラックスした状態の体、それなくしては声は体にくっつきません。

 では、中国語を大きな声で出して読むのはなぜでしょうか?

 第1に、学習者の自信を強めるためです。恥ずかしいことも忘れるし、勇気もつきます。第2に、大きな声で読むのは、学習の内容が容易に覚えられるからです。つまり自分の口を、また自分の耳を通して自分の大脳に戻すわけですね。それによって人間の精神を集中させ、人の潜在力を爆発させます。勿論、一番重要なことは、大きな声で読むことで口の筋肉が変えられることです。

 美しい流暢な中国語を話したいのなら大きな声で読むことが絶対必要です。理由は、日本人の普段のおしゃべりは、力を省いて口先だけで声を出しているからです。日本人の話す中国語が「日本語訛り」に聞こえがちな原因はここにあるというのが私の正直な感じです。本当のことは、発音と発声法を一緒に学ぶのがベストな選択です。しかし、発声法に精通した中国語を教える先生が日本では少ないです。

 ここでひとつ注意しておきたいことは、小さい声で読むというのは、読んでいる自分自身をごまかしているということです。大きな声を出すとごまかしがききません。また、脳に与える刺激も強いため、記憶に残りやすいというのも大きなメリットと言えましょう。

 大きな声を出して読む学習をしばらく続けると、今まで無味乾燥に思えた教材の中国語が、知らないうちにあなたの血となり肉となることを感じ取ることができると思います。言い換えれば、徐々に実用的な使える中国語になっていくのです。
  
 大きな声を出して読むことで、中国語の発音、発声法、文法、特有の言い回しなどが身についてきます。これは見たり、書いたりする学習ではなかなか得られません。美しい中国語の発音をマスターする近道、特にコミュニケーションと話す力をつけるためには体で覚える必要があるのです。

『古の墓碑に思う』                              協会理事 洞 冨美男
 この写真は、先頃全国ニュースにもなりました。中国で発見された約千二百数十年前の遣唐使日本人留学生の墓碑の拓本です。友人の中国の書家の先生から特別に送っていただいたものです。全文の解読は難しいのですが、中国が「日本」という国名を認めていたことを示す最古の実物史料とか。この日本からの留学生の功績や、勉学に励み玄宗皇帝から貴族の官位を賜ったことなどが記されている。はるか奈良時代日本人の中国への熱い思い、救道の姿がそこにあった。同行したのは阿倍仲麻呂・吉備真備等です。この墓碑をみて阿倍仲麻呂の誌を思い起こしました。彼が30数年唐朝に仕え、玄宗皇帝の許しを得て帰国する帰路作った詩『銜命使本国』です。「…西を望んではその恩を思い、東に帰るに際しその義を感ずるの辰…」長安からの帰路宋城での詩といわれています。西の方長安を望みながら、学んだ数々、受けた恩義の数々に感謝しつつ、はるか東方の日本に思いを致し、自らの使命を強く感じていた阿倍仲麻呂の思いがにじみ出ている詩です。なにかこの墓碑の留学生と影が重なって見えました。
 
 振り返って現代、中国を好ましくないと思う人が増えつつあるなか、中国との新しい関係構築の時代にあって、我々はこうした【古の縁】を決して忘れてはならないのではないでしょうか。

ちょっとチャット(29) 敦煌―再会と感動の旅―              協会会員 妹尾 信子
筆者写真  昨年6月、2年半ぶりに敦煌へ行く機会に恵まれました。敦煌へは、以前、朝日新聞社の敦煌研究員派遣制度で莫高窟の現地調査に訪れた経験があります。(会報151号掲載)この度は、私の勤務する岡山市立オリエント美術館友の会の方と一緒に敦煌・西安を旅しました。

 敦煌を訪れることが決まって、莫高窟調査の折にお世話になった敦煌研究員の丁淑君さんに電話をしました。私が敦煌に行くことを告げると、心底喜んでくれ、私たちの案内と希望窟見学の段取りを快く引き受けてくださいました。丁さんと電話で話をして、中国の友人の親切さ、情の深さを感じました。
莫煌窟前で記念写真
左:妹尾さん
右:丁淑君研究員

 いよいよ敦煌へ出発。私たちオリエント美術館友の会有志の9名は、某旅行社のツアーで岡山空港からその日のうちに敦煌へ。敦煌の空港では思いがけない再会が私を待っていました。出迎えてくれたのは、私が以前蘭州でお世話になった旅行社の王中虎さん。敦煌に着くなり感激しました。このツアーは王さんの企画だそうで、敦煌での行程全般に関わるお世話をしてくださいました。

 さて、翌日は待望の敦煌莫高窟へ。莫高窟では丁さんが私たちを待っていてくれました。

 莫高窟では、丁さんの詳しくわかりやすい解説を流暢な日本語で聞きながら、午前と午後合わせて、各時代の代表的な窟を全部で14見学しました。特に私が今回嬉しかったのは、今まで修復のために一切見学ができなかった四十五窟の見学ができたことです。この窟は、盛唐時代最高レベルの窟の一つで、写実的表現が施された塑像で有名です。作家の井上靖氏はこの窟野美しい菩薩像に惚れ込み「敦煌の恋人」と称しています。菩薩・阿難・迦葉などの顔、体躯、服飾の表現、彩色は当時の芸術水準の高さを感じさせます。

 短い時間で14の窟を見学し、しかも北に南に、急な階段を上に下にと、年配の方には少々きつい見学コースでしたが、皆、莫高窟の芸術を目の前にしての興奮状態で、足が痛いのも忘れて、感動に胸を打たれていました。今回の敦煌莫高窟旅行は、私が以前の現地調査で感じた感動をもう一度呼び起こし、その感動を美術館友の会の方々と共有できたことがとても大きな喜びでした。

 また、敦煌の友達と再会でき、その友達が私たちを助けてくれたことに感謝の念を抱きました。

 日中友好は、相手の国を理解し、一人一人が友情という絆で結びつくことであると、今回の旅で強く感じました。これからも、中国を愛して、人との出会い、絆を大切にしていきたいと思っています。

岡山市日中友好協会NPO法人化記念 文化講座(第8回)「中国人の日本語学習史」
講師 岡山大学非常勤講師 学術博士 劉 建雲氏
日時 3月19日(土)14時~16時
場所 クレドビル17階 岡山県男女参画推進センター会議室
参加費 300円(会員は200円・留学生は無料)
申込

電話かFAXで協会へご一報ください

活動日誌
12/24 会報170号発行
1/12 中国三誌友の会、新年会兼136回定例会(ピュアリティまきび)
2/5 2005年度定期総会(日本生命ビル)    日中友好新春互礼会(八仙閣)
2/10

中国三誌友の会、第137回定例会(まつのき亭)

中国関連消息
国際交流ふれあい講演会
「たくましく生きる現代中国の女性たち」
1 講師 張 平さん
 中国黒龍江省ハルピン市出身。1989年岡山大学へ留学生として来岡。その後、ノートルダム清心女子大学で「中日幼稚園教育の比較」の論文発表。以来、県内の公民館などで国際交流や中華料理などの講座を開催。現在笠岡市中央公民館及びNPO岡山市日中友好協会の中国語センターの講師。
2 日時 3月26日(土)14時~15時30分
3 場所 友好交流サロン 西川アイプラザ4階(幸町10-16)
4 入場無料
5 主催 岡山市、岡山市国際交流協議会
6 内容 北京、上海の大都市や東南、東北、西北などの各地方で活躍している中国人女性の性格や生き方について。
先憂後楽
 正月から山陽新聞の特別企画として残留孤児を取り扱った『洛陽帰根』が連載され、大きな反響と感動を呼んでいる。何よりも、高見さんという実在の孤児による事実に基づいた悲惨な逃避行の記述が、強い説得力をもって読む人々の心を揺さぶるのだろう。

 これほど苦労し大きな犠牲を強いられてきた孤児の方々が、帰国後も生活苦に追われている現実がある。現在、孤児の方々が生活保障などを求めて各地で訴訟を起こし、国の責任を問うている。移民として国の政策で『旧満州』へ行ったのだという孤児側と自ら進んで渡『満』したのだという国側の主張とが真っ向から対立しているという。

 かつてわが協会でも日本語無料講習会や花見会などの親睦会、それに日中友好キャンプに招待したりするなど帰国者支援の活動を展開していた。今は会員の個人的な支援活動に終わっているのが現状だ。

 今年は戦後60年という節目の年。協会も今年度総会で戦争の悲惨さと平和の大切さについて考える事業を展開することを方針に掲げている。『以史為鑑、面向未来(歴史を鑑とし、未来に目を向ける)』という言葉の通り、中国をはじめ、アジア諸国の多くの人々に計り知れない犠牲を強い、わが国民も大きな犠牲を出したこの大戦争の意味を考える年にしたい。(松)

実践中国語講座 受講生募集
入門クラス
毎週月曜日6時半~8時
初心者を対象にして、簡単な日常会話から、発音を学び、中国語の基礎を養う。

初級クラス
毎週水曜日6時半~8時
1~2年程度の学習経験者を対象にして、正しい発音で日常会話の練習をする。

中級クラス
毎週木・金曜日6時半~8時
2~3年程度の学習経験者を対象にして、文章読解、会話等の応用力を高める。

上級クラス
毎週火曜日6時半~8時
5年以上の学習経験者を対象にして、主に新聞読解とその記事による討論、スピーチを全て中国語で行う。


「岡山と中国」ご希望の方にはご郵送いたします。  
また、ご入会いただくと、毎月お手元へお届けいたします。入会案内をご覧ください。


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