岡山と中国 2014年1月
平成26年1月
  224号


発行人 片山浩子
編集人 松井三平
   2014 賀   
民間の力で交流を継続
         岡山市日中友好協会会長
 片 山 浩 子       
 
  明けましておめでとうございます。皆様にはお健やかに新しい年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
  今年も皆様方にとりましてよい年になります様お祈りいたします。

  一昨年の尖閣列島問題を機に日中関係は急速に冷え込み、昨年は政治はもちろん民間の交流も停滞しました。
  毎年4月に洛陽市政府から岡山市に牡丹祭りの招待があり、それに合わせて市民訪問団が洛陽市を訪れておりましたが、昨年は公式の招待もありませんでした。

  そのような状況の中、4月に当協会の土井章弘日中医療交流委員長を団長とする5人の「日中医療交流促進訪問団」が医療交流を促進すべく洛陽市を訪問されました。
  ここから「じっくり、ゆっくり」「民を以って官を促す」親善交流が動き出しました。
 その成果により7月には旭東病院から医師と看護師が、岡山県精神科医療センターからは医監が洛陽市の病院で研修交流を実施されました。
  一方、11月には洛陽市第五病院から医師が来岡、岡山県精神科医療センターで研修を始めておられます。

  緑化事業は日中緑化交流基金の助成が決まり、洛陽市の黄河沿いで岡山大学農学部の嶋一徹準教授のご協力とご指導の下に「白鶴鎮緑化協力事業」が、始まっています。
  また、瀬戸内日中卓球交流実行委員会の準備会も立ち上がり本年からの日中青少年卓球交流に期待が集まります。
  昨秋開かれた中国大阪総領事館主催の国慶節を祝う会で、劉毅仁総領事は「このような時だからこそ民間交流が大切だ」と強調されました。

  昨年は困難な状況の中でも会員の皆様のご協力のもと少しずつ風穴を開け、あきらめず地道に民間交流を重ねて、それなりの成果をあげることができたと思います。
  今年度は引き続き医療交流、緑化事業、卓球交流会、講演会など行事を予定しています。

  なかなか明るい兆しの見えない日中間ではありますが、草の根の力で交流を途切れさせることなく継続していきたいと思います。
  今年も皆様のご協力ご支援をよろしくお願い申し上げます。

世界に開かれた都市へ
                    岡山市長   大 森 雅 夫

  皆様方におかれましては、希望に満ちた新春をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。
  平素から市政への格別のご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

  本市では、「住みやすさ」「力強さ」「安全・安心」の3つの視点を大切に、皆様方と一緒に考え、一緒に行動しながら、後世につけを先送りしない行財政改革と施策の重点化・優先順位付けを徹底。
  恵まれた自然と気候、災害が少なく、交通の要衝に位置する優位性、医療・福祉・教育等の分野をはじめとした都市機能集積など、本市が持つ強みを最大限にいかし、全国、さらには世界に開かれた、魅力と活力あふれる、総合力の高い都市づくりを進めております。

  本年は、「ESDに関するユネスコ世界会議」が秋に開催されます。地域を挙げて、持続可能な社会づくりに向けた新たなESD推進モデルを岡山から世界に発信していく大舞台です。
  また、まちなかの回遊性を高め、イオンモール岡山の開業を中心市街地活性化の起爆剤ともしていかなくてはなりません。
  もちろん、強みをいかした医療・福祉・産業の振興、防災・減災対策の加速、そして、女性が輝き、子育てしやすいまちづくりの取組も大切です。
  このほか、国民・県民・市民の福祉の向上という共通の目的に向かって国・県、さらには近隣自治体等と連携しながら、様々な課題の解決にも取り組んでまいります。

  干支の「午」にちなみ、指定都市・岡山が空高く翔ける天馬の如く力強い飛躍を遂げる年となるよう、市政運営に全力を傾注してまいる所存ですので、市政への一層のご支援、ご参加をお願い申し上げます。
 年頭に当たり、皆様方のご健勝とご多幸を心から祈念申し上げ、新年を迎えてのごあいさつといたします。

   
(2014年 新年祝辞)
 改善に更なる貢献を切望
           中華人民共和国駐大阪総領事  劉 毅 仁

  新年を迎えるにあたり、中国駐大阪総領事館を代表し、片山浩子会長をはじめ岡山市日中友好協会の皆様に新春のお慶びを申し上げます。
  去る2013年は中日平和友好条約締結35周年でありながら、中日友好運動にとって難しい一年でした。

  本来このめでたい節目の年に双方が今まで政治、経済、文化、人的交流など各分野で積み重ねてきた実績を踏まえ、両国の戦略的互恵関係をより一層発展させる計画がありました。
  しかし、周知のとおり、一昨年日本政府の誤った行動により、両国関係は国交正常化以来最も厳しい局面に陥り、いまなお冷え込んでいるところです。

  両国関係を推進するために双方の数多くの有識者が注がれた貴重な心血及び両国関係の発展成果が台無しになりかねない当面の情勢を思いますと、強い憂慮と心痛ましい感じを禁じえません。
 中日両国が互恵関係を発展させるのは双方に重大な利益をもたらすだけではなく、アジア太平洋地域ひいては世界の安定と繁栄にも寄与することになります。
  当面の困難を克服するには民間友好団体の力が必要であると思います。

  岡山市日中友好協会におかれましては、今後も引き続き「民をもって官を促す」という精神に基き、日中友好運動をより一層活発に展開させ、両国関係が一日も早く健康かつ安定な発展軌道に戻るため更なる貢献をなさるよう切望しております。
  結びに、岡山市日中友好協会の益々のご発展と会員皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます。
 
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大森岡山市長を表敬訪問
 友好交流の連携を確認  洛陽訪問へも意気込み

                   
片山会長、近藤・黒住副会長ら8人
市長室で大森市長を囲んで
 
  当協会役員の代表は、11月22日午後、岡山市庁舎に、前月岡山市長に就任したばかりの大森雅夫市長を表敬訪問した。
  当協会と岡山市が、友好都市・洛陽との交流などについて連携していく事を双方確認しあった。

  表敬には、片山浩子会長を始め、近藤弦之介、黒住昭子両副会長、そして理事等8名が参加した。
  冒頭、片山会長は、協会が32年前、岡山市洛陽市友好都市締結と同時に設立され、民間交流を継続していることを説明した。

  そして、春の洛陽牡丹祭りに、大森市長が市民訪問団とともに洛陽を訪問していただきたいと要請した。
  これに対し、大森市長は、本庁時代や熊本県出向時代に中国には何度も足を運んでいることを紹介し、洛陽には行ったことが無いので是非とも訪問したいと意気込みを語った。

  また、民間交流こそ大切であり、市としても連携していきたいと意欲を見せた。
  今回の訪問に当たっては、協会参与の楠木忠司岡山市議会議員にご協力を頂きました。 

岡山・洛陽医療交流
 魏曉艶医師ら来岡  2カ月岡山で研

  岡山県精神科医療センター(岡山市北区、浮田實院長)と交流協定を結んでいる河南科技大学第五附属医院(旧、洛陽市第五人民医院)の医師、魏暁艶さんと通訳の王芳さんが、11月20日来岡、2カ月間に及ぶ研修をスタートさせた。

  両氏は、同日午後8時40分着の上海岡山便で岡山空港に到着。
  空港には県精神科医療センターや岡山旭東病院、それに当協会などから総勢19名がお出迎え。「熱烈歓迎」などと書かれた横断幕を掲げて賑やかに歓迎した。

  魏女史は、洛陽では高齢者精神科を専門とする医師。王女史は通訳で、3年前に岡山市立後楽館高校の中国語教師として1年間、岡山に滞在したことがある。
  両氏は同センターを中心に研修し、1月20日に帰国する予定。

  研修は連日続けられており、魏医師の感想は次の通り。

〇「臨床心理士、作業療法士、精神保健福祉士などがそれぞれの役割を持っており、1人の患者に対してチームで支えるという事が大事だと学んだ。私のために関係者全員が全力でサポートしてくれることに感動。驚きと喜びいっぱいです」(リハビリ部全体ミーティングに参加して)

〇「簡潔明瞭でテーマがはっきりしており、他職種で患者の情報を共有できている。これこそが日本のチームワークで、治療の大きな効果が期待できそうなので、ぜひ洛陽に持ち帰りたい制度です」(医師全員と各専門職のリーダーが集まるカンファレンスに出席して)
熱烈歓迎!(岡山空港)
 
研修風景
 
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中国の春節   日本のお正月
    岡山商科大学 孔子学院副学院長  黎 曉  さん

  「お正月」-なんとなく心が浮き立つものです。大人も子供も、そして日本の人も中国の人達も。そこで、中国のお正月(春節)事情を、岡山市在住の黎曉妮さんに紹介してもらいました。  

 今年の春節は1月31日

 今年の春節は、旧暦の1月1日、つまり新暦の1月31日に当たります。ですから31日から2月6日まで、だいたい7連休。今からわくわく!。
  私は大連生まれの大連育ち。記憶にあるのは10歳前後からで、ちょうど1970年代。まだ中国は皆貧しかったころです。

  それでも春節には、着るものは下着から靴まで全部新しくしてもらえるのです。大晦日にはまだ着てはいけないから、枕元に揃えてわくわくしながら寝るのです。
  大晦日には家族そろって餃子を食べました。つくるのも家族皆で数日前から。手伝いをしていて、餃子の皮が破れたりした時「破れた!」なんて言葉を使ったら「縁起が悪い」と叱られましたね。

  我が家ではその餃子の中に、お金(ちゃんと殺菌してからですョ)や飴を入れたものを幾つかつくるのです。
  そのお金の入った餃子が当たると、その人にお金が増えるとかいう縁起物です。子どもながらに、これはお父さんに当たって欲しいなと思いました。

  餃子の中にコインや飴
  お父さんがお金持ちになると、家族も裕福になるじゃないですか。飴が入っているのが当たると嬉しかった。

                                〇
  さあ、中国の一般的お正月事情をご説明しましょう。
  今年の春節は1月31日ですから、大晦日の30日から2月6日ごろまで連休とみてよいでしょう。

  前後の3週間ソワソワ
  この間は、ビジネスも全く休みです。加えて、「小年」といって春節の約1週間前からお祝いの準備に入ります。そしてお祝いが終るのが「元宵節」で約2週間後。
  ですから春節を挟んで3週間程度は、中国の人が〝そわそわ〟していますので、ビジネス関係は避けた方がベターだと思います。

  各家庭とも、春節が近付くとその準備に入ります。まず大掃除。「掃塵」といいます。この掃除には「除陳布新」といって、古いものを片づけ新たにする、といった意味があり、家族皆でします。
  そして、大晦日が近付くにつれて食事の準備です。男性も揚げ物をしたり、いろいろ手伝います。だから早くから休暇を取るのです。

  中国は広いから北と南では習慣も違います。大連は北ですから私たちは、餃子を食べるのが伝統です。南方では、魚、餅、団子などを食べます。

  大晦日は家族団らんで
  大晦日の夕食は、年越し行事の一番大事なことです。家族が皆揃って団らんしながら食事をし、新しい年を迎えるのです。
  そのために、出稼ぎの人も学生も皆、大晦日に家族と一緒に食卓を囲むために帰省します。中国最大規模の人口移動になるのです。

  幸運を包み込む餃子
  餃子を食べるのは、餃子には「幸運を包み込む。それを食べて裕福になる」との意味、魚を食べるのは、中国語で「魚」と「余」の発音が同じで、余裕・裕福を連想させるためです。

  新年が明けるとまず爆竹。「除夕」と言って、「夕」と呼ばれる化け物を爆竹で追っ払おうとの意味があります。
 しかし、最近は都市部では大気汚染や騒音だとして禁止されているとこもあるようです。

  子供のお年玉は圧歳銭
  そして明けてまずしなければいけないのは、若者は年長者に新年のあいさつをし健康を祈ります。その時、年長者は若い者にお年玉を渡します。
  2日目には嫁いだ娘さんは、夫や子供を連れて実家にあいさつに帰ります。3日目以降は親戚や友人を順次訪問します。

  お年玉ですが「圧歳銭」と呼びます。子どもには必ず渡します。中身は100元から200元程度。春節中に訪問した先に子どもがいたら必ず要ります。
  だから、子供連れで訪問すると「お年玉下さい」と催促しているように受け取られますよ。

 新年挨拶は「過年好」で
  次は新年のあいさつです。一般的には「過年好」。少し改まると「恭喜発財」で、意味は「新年おめでとう。お金がたまりますように!」。
  もっと丁寧に、目上の人などには「祝您身体健康、万事如意」を使っては-。意味はご想像できるでしょう。ビジネスではこちらが良いかも。
  「新年好」も使わないことはありませんが、西暦用で日本向きかも。
  日本のお正月を見ていると、主婦はたいへんのようですが、中国では女性を休ませて男性が協力するという傾向がありますよ。

  地域により違うお正月
  このように、春節は地域地域によってそれぞれ風習や伝統が違いますので、地域によってすべて違うといってもよいかも知れません。
  そして、それぞれの伝統行事は、すべて意味や縁起、歴史がありますので、それを研究されるのも面白いかも知れませんね。

洛陽研修の体験談
   岡山・洛陽医療交流報告会   佐藤医師ら3氏印象を話す

  当協会の日中医療交流委員会など主催の「日中医療交流報告会」が、10月27日午後、岡山市北区の岡山県精神科医療センターサンクトホールで開かれた。
  当協会が医療交流事業として取り組んでいる中国・洛陽市の病院に研修派遣された3氏が交流談を話し、協会や医療関係者ら約100人が熱心に聞き入っていた。

  報告したのは、洛陽市中心医院に派遣された岡山旭東病院の佐藤元美医師と井上マサヨ看護師、それに河南科技大学第五付属医院などに派遣された岡山県精神科医療センターの関英一医監。
  各氏共、平成25年夏に派遣され研修している。日中の医療現場の実情や医療制度の違いなどについて体験談を話した。

  これら研修を通じて共通して言えるのは「日中やり方は違っても医療に取り組む姿勢や目指しているものは同じだ」ということだったよう。 
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故片岡和男前会長を悼む
  岡山市と洛陽市の永久の友好を願って

              岡山市日中友好協会 副会長 土 井 章 弘

   在りし日の片岡会長

  片岡和男先生、数々の思いでありがとうございました。
  先生との出会いは、岡山県病院協会で、先生が専務理事(平成5年~平成10年)をなさっておられ、私が理事・副会長(平成5年から平成10年)をさせて頂いていた時期でした。

  岡山済生会病院の院長としての激務の中で、先生の温かい人柄で、松田和雄会長とのコンビのもと、病院協会に多大な貢献をなさっていました。
  院長を辞された後も、病院協会へ度々、訪ねてくださって、岡山市日中友好協会のこと、先生の多彩な才能を生かしたエッセイ集・俳句、また、絵手紙などの話をして頂きました。

  日中友好協会の活動に熱心で、中国に一緒に行きましょう!と再々勧められていました。
  2007年、日中友好協会設立25周年記念・祝賀会に誘われて出席したのが、日中友好協会とのかかわりの始めとなりました。
  その時の特別企画で歌手、村上彩子さんのソプラノコンサート開催も先生のお蔭でした。

  片岡先生は、多くの人とのご縁をとても大切にされた人でした。
  岡山市と洛陽市とは30年にわたり友好の絆が結ばれてきました。初代会長は赤木五郎先生でした。片岡先生は第4代目の会長として2000年(平成12年)から2011年(平成23年)まで、日中友好の火を燃やし続けてくださいました。

  私が、片岡先生と中国を訪問したのは、2011年の4月7日に始まる岡山市日中友好協会の訪中団でした。
  弘子夫人とご一緒に、片岡会長を団長に総勢26名。岡山空港を出発し、西安を訪問し、兵馬俑を観光、9日の午後、牡丹祭りに参加すべく洛陽に入り、郭洪昌洛陽市長への表敬訪問と精力的に友好を深めました。
  郭市長は、岡山を公式訪問された時、片岡先生のご家族の家を訪問して市民の生活ぶりを見聞し、温かいもてなしを受けたと感謝されていました。

  植樹ボランティアのために、洛陽市郊外の小浪底ダム近くの植樹、申窪村希望小学校への訪問、「心花」日中友好演奏会は前洛陽市長の劉典立さんも来場され、先生の中国の友人とのかかわりを本当に楽しんでおられました。
  しかし、この訪問を終えた1ヵ月後に、旅の疲れからか脳梗塞を発症され、言葉が不自由になられ、お言葉を交わすことなく、どんなにつらかったかと思います。

  片岡先生の功績を讃えて、2011年10月6日に先生の長年にわたる日中友好の活動に対し「洛陽市栄誉市民賞」が授与されました。
  片岡会長と友好協会は、尖閣列島問題で、交流が一時凍結された時も、民間交流を続け、日中友好の火を絶やさなかったことは特筆すべきことと感謝しています。
  民間交流は両国の紛争に対する免疫力の強化でもあると思います。片岡先生は、常にそのことを念頭に置いて行動されてこられたのではないかと思います。

  2013年(平成25年)11月10日、享年86歳で、洛陽市と岡山市の永久の友好を願って逝去されました。
  ご冥福を祈ります。ありがとうございました。                     (岡山旭東病院院長)


                          洛 陽 五 題 

                            故片岡和男前会長遺作

                         洛陽の牡丹多彩に旅の朝
                      友好都市へ飛ぶや秋空茜色
                      龍門に刻みし仏冬牡丹
                      洛陽っ子笑みつ頬ばるマスカット
                      洛陽の入り日樹間に麦埃


                           =片岡蒼木句集『牡丹』より=

                          (宮本光研理事に選んで頂きました)
 
【ご案内】
     
2014年度(平成26年度)
             定期総会・新春互礼会
  表記の行事を左記の日程で開催します。万障繰り合わせての上、ご参加くださいますようご案内申し上げます。
[日時]2014年1月25日(土曜日)
  ◎定期総会(午前11時より)
   2013年度活動報告、収支報告、監査報告他
   2014年度活動方針、事業・収支予算他
  ◎新春互礼会・レセプション(正午開会)

[場所]岡山全日空ホテル十九階「宙」の間(岡山駅西口)

[会費]5,000円(互礼会会費)
 
活動日誌

 10/27…日中医療交流洛陽交流報告会(県精神科医療センター)
 10/28…会報「岡山と中国」223号発送
 11/11…黒住副会長中国語講演会(県精神科医療センター)
 11/14…三誌友の会例会
 11/16…日中卓球交流会準備会(協会事務所)
 11/20…本年度第4回協会理事会(事務所)
 11/20…洛陽より、魏暁艶医師、通訳王芳さん来日(岡山空港)
 11/22…大森雅夫岡山市長表敬訪問(協会役員9名)
 11/23…魏暁艶医師歓迎会(神道山)
 11/24…中国語検定試験(ノートルダム清心大学)
 11/25…編集委員会(事務所)
 11/28…池田大作と中国展開幕(クレド岡山)
 12/12…三誌友の会例会

先憂後楽

  昨年度の総会準備理事会で、活動方針案を検討していた時、日中関係が硬直したままだったらどうするか?という議論をした。好転する、いや好転しなければいけないという気持ちで活動方針が作成された。

  そして1年が過ぎたが日中関係は経済交流を除いて、未だトップ同士の会見もなく、政府間のみならず地方都市間の友好交流も停滞している。そして、昨今の中国が発表した防空識別圏の設定により、更に硬直化した状況が続いている。

  経済的には日本経済団体の大型訪中団の実現、上海特別区への日本メガバンクの進出など明るい話題も多い。政冷経熱のスタンスは健在だ。

  そのような中で、わが協会は医療交流や緑化協力事業を通じ洛陽市との人的交流、環境問題への協力活動を継続している。交流提携病院からは4月の牡丹祭りへのインビテーションも届いた。

  さて、本年日中関係は好転するのか?地方同士の交流は再開するのか?状況は大変厳しい。しかし、はっきりしていることは、友好の火を絶やさないこと、継続すること、発信し続けることだ。経済的にはチャイナ+ワンと言われるが中国のない+ワンはあり得ない。アジアの平和と安定には両国の安定した関係が必要十分条件だ。

  全国的にも画期的な医療交流を継続し環境問題など市民生活に直結した友好事業を提案し、相互理解増進に努めていきたい。会員の皆様の英知と熱意を結集して友好活動を発展させましょう。 (松)



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また、ご入会いただくと、毎月お手元へお届けいたします。入会案内をご覧ください。


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