好天 洛陽ボタン満開 咲き乱れ 多数の会員・市民ら訪れ |
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4月恒例となった岡山市日中友好牡丹祭(岡山市日中友好協会主催、岡山市・岡山市国際交流協議会共催)が、4月19日、岡山市の半田山植物園内で賑やかに行われた。 この日は好天に恵まれ、牡丹も最近では珍しいほど見事に花をつけ、訪れる人を喜ばせていた。 開会に先立って片山浩子会長は「今年は今までで一番といっていいほどの立派な牡丹がたくさん咲き揃っている。これらの牡丹は約25年前、洛陽からやってきたものです。大いに楽しく牡丹を愛でましょう」と挨拶。 岡山市の大森雅夫市長も「見事にきれいに咲いている牡丹だが、これは日中友好のシンボルです。特に岡山市としては洛陽が友好都市ですし、ぜひ仲良くやって日中友好のためにも努力していきたい」と決意を述べた。 会場では、関西音楽指針会のメンバー2人による琴の演奏、華武太極拳クラブによる集団演武、洛陽への留学経験を持つ藤本香菜さんによる茶芸の披露などもあった。 樹木医の國忠征美さんによる牡丹の育て方指導や、洛陽牡丹の販売も行われた。 訪れたのは、友好協会の会員や市民、それに中国からの留学生ら約250人。ファミリーで来園する人も多く、それぞれに懇談し牡丹の春を楽しんでいた。 友好協会では、洛陽を訪れる「岡山市民友好訪問団」(5月18~22日)の参加も呼びかけている。 |
瀬戸内日中友好卓球交流 3月28日~青島、協定調印式も |
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〝平成のピンポン外交〟ともいうべき瀬戸内日中友好卓球交流がついに実現した。 1960年代に世界卓球選手権を三連覇し、中国のスポーツ大臣も歴任された故荘則棟氏が、生前当協会の会員でもある村上尚氏と縁あって北京で面会したのが2年前の4月のこと。 2年の準備活動を経て、本年3月28日から4月3日までの1週間、青島市で正式交流が行われた。 今回は記念すべき第1回の交流であり、協定書の調印式も併せて行った。 青島到着後の夕刻より調印式、歓迎会が和やかな雰囲気で行われ、翌日朝より城陽区にある青島市卓球実験学校でさっそく合同練習を行った。 練習時点では実力的に遜色ないと思っていたが、試合になると中国の選手はみな顔色が変わって気合が入り、押され気味の印象だった。 その様子を見ていた栗本キミ代氏が午前中の練習終了後、日本の選手達を集め、「怖いと思っても後ろに下っちゃダメ。前へ前へ先に攻めて行きなさい」とアドバイス。 私たち調印団は3日目に帰国したが、その後の試合では互角以上に戦えたようだ。 選手たちにとっては良い経験になり、自信に繋がったはずだ。その白熱した練習風景や選手たちの高揚感を見るにつけたいへん意義ある交流になると確信した。 来年は岡山・香川で青島の選手を受け入れる。本卓球交流が一層発展し末永く続いていくためにも、十分な受入れ体制を構築し、盛り上げて行きたい。 (瀬戸内日中友好卓球交流会事務局、国定剛・記) |
日中友好講演会 『中国の現状と日中関係の展望』 早稲田大学教授,早稲田大学アジア研究機構現代中国研究所所長 天 児 慧 氏 |
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「韜光養晦」変更で対日自己主張《上》 | |||||
私は、県北・勝央町の出身でお寺の生まれです。お寺を継ぎたくなくて研究の道に入り、今では中国とは切っても切れぬ関係になってしまいました。 さて、岡山県は、本当に日中関係の功労者を出しており、こんな県はちょっとないでしょう。犬養毅、内山完造、岡崎嘉平太、土光敏夫…。 私の叔母(水野君恵さん)は、戦後初の女性の岡山県議会議員で、私が子供のころ、スライドを見せながら中国事情を講演して回っていました。劉少奇とも会っています。 こんなことが、潜在的に私が中国研究の道に入ることに影響したのかも知れません。岡山にはそういう土壌があるのですね。 「なんとなく」友好 通用しなくなった 日中関係は厳しいたいへんな時期に来ています。それは、今、日中のある種の関係の在り方が問われてきているからだと思います。 これまでは、なんとなく友好であればよかったが、ここにきて必ずしもそういう状況ではなくなってきた。 ですから原点に戻ってもう一度、関係を考え直す事が必要になってきているのです。 一体、中国人とは何だろう、日本人とは何だろう。日中の人と人との付き合いって何だろう。こういう事が問われてきているのです。 私は最近、厳しい中国批判と取れることも言っているので、自問もしてみました。結論は「自分は変わっていない、中国が変わったのだ」ということです。 それなら、中国はなぜ変わったのか、どう変わったのか、これを問うてみたいのです。 中国の外交政策は 確実に変わった まず、中国の外交、対外政策の変化についてです。最高権力者・習近平の対外政策を考えましょう。 2012年、日本政府が尖閣を国有化した時、当時の中国・楊潔篪外相は「我が国の領土を日本が奪い取った」と国連で演説しました。 これはどういう事なのでしょう。 翻って、中国の前のリーダーといえば鄧小平です。彼の外交は現実直視です。そこで現実を見ると、中国は大国ではあるが、力のない弱い国であるとの認識に至った。 弱いのに力があるように見せるのも外交のひとつで、毛沢東はそれをやった。 鄧小平は「今は弱いのだから我慢しよう」、つまり「韜光養晦」路線です。日の当たらない時にしっかり力を蓄えよう、といった意味です。 この韜光養晦戦略を内部で提示します。日中関係も考えてみれば、これで来ていたのかも知れません。 尖閣にしても、日本が「我が国固有の領土」といっても、納得しないけれど文句を言わなかった。我慢のスタンスだったかも知れません。 鄧小平の外交は、経済発展、近代化に役立つことは何でも受け入れる。それには、日本は中国の近代化に重要な相手だったのです。 そういう中国が自ら力を付けるようになって、だんだんと自己主張を始めるようになったのです。 偉大なる復興とは 「大国」になること 2002年の全中大会。総書記だった江沢民は「我々は中華民族の偉大なる復興を目指す」と宣言した。その後、いろいろな局面で「中華民族の偉大なる復興」が出て来るようになったのです。意味するところは、大国・中国になるという事でしょう。 その後、漁船がぶつかってきた最初の尖閣問題が起こる少し前。堅持していた「韜光養晦路線」はアメリカに対しては堅持するが、それ以外の国に対してはもはや採らないと内部で決めたようなのです。 これが、大国主義の道を歩む中国のはっきりした宣言であったかも知れません。これに日本が入るのか否か、大きな問題なのです。 もう一つの大国主義外交の側面は、非常に強硬な路線を推進することです。何れにせよ、こういった積極外交を採り、軍事力を増強させて行く。 軍事力は急成長し 世界第2位にまで 中国の軍事力は、今年の政府予算で1,300から1,400億ドルです。アメリカがほぼ5,000億ドルですから、中国は世界第2位。日本は500億ドルです。 それと経済改革面で、GDPで日本を追い越し、日本の2倍近くにまで伸ばしている。 中国は、毎年7.5%の成長を維持するといっていますから、2020年あたりまでいくと、アメリカをも追い越すのではないかといわれています。 それが本当にできるのかどうかー。 条件としてはかなり可能だと思いますが、内部で多くの矛盾を抱えていますから、そういった矛盾を犠牲にして走り続ければ、恐らく2020年あたりに、アメリカを抜いて世界第1位のGDP国となるでしょう。しかし、それで中国国民が納得するかどうか。 こういった形で無理をしながら急成長を続け、同時に軍事力を付けている。それが、結局、中国警戒論、脅威論を増大させているのです。 嫌中感や中国嫌い 日本でも急に増加 さて、日本です。この間の中国との関わりの中で、中国嫌い、嫌中感がものすごく増えて来ています。 私自身、バランスは取れていると思うのですが、時として「売国奴」とか「媚中派」とかブログに書かれる。本当に不健全な状態です。 このように、中国脅威論が急増する日本ですが、世界的に見ればどうかー。 イギリスのBBCが行っている調査があります。ポジティブイメージ、ネガティブイメージがあるのですが、日本はポジティブイメージが世界で一番よい。コンスタントにほぼ第1位です。 中国はどうなのか。ネガティブイメージが一番強いと予想する向きもあるでしょうが、必ずしもそうではない。 中国に対するネガティブイメージが一番強いのは日本です。他の国で日本ほど強いのはあまりない。 ヨーロッパやアフリカ、その他の国ではポジティブイメージの方が多いというのが一般的傾向なのです。 「世界の中で一番嫌われ者の中国」というのは、週刊誌などで書かれていますが、必ずしもそうではないのです。これは、ちょっと心に置いておいた方が良いと思います。 中国脅威論の第一 増強続ける軍事力 中国脅威論の、その脅威の内容は何だということです。 一つは安全保障への脅威です。物理的パワー、軍事力を巡って起こるのですから、簡単には解決しません。 中国はまだまだ軍事力を増強していくでしょう。そして増強の仕方は半端じゃない。2桁台の成長を毎年ずっと続けてきている。 私の予想では、恐らくこの成長を2020年くらいまで続けるのではないか。すると、アメリカの軍事力とかなり近づいた状況になるのです。 この問題は、今後小さくはならないはずです。 二つ目は、対外外交の脅威です。 習近平は、自分が総書記に着いた時から一番アピールしているのは「我々は中国の夢を実現する」とのことです。 今の中国の「夢」は 二つの「100年」 この夢とは具体的に何を指すのか。いろんな話を整理すると、二つの100年が出てくる。 一つは、中国共産党の創立100年。中国共産党は1921年にできているから2021年に創立100年。 もう一つは、中華人民共和国の建国100年です。こちらは2049年に100年を迎える。 習近平は2012年に総書記に就任していますので、だいたい一期5年で2期、10年が任期の相場。すると、引退前に一つ目の100年がくる。 大成功とは何か。 それはアメリカに追いつくことです。最低GDPで追いつくことで、相当無理をしてでも進めると思います。 それから軍事力。アメリカと肩を並べられる力を付けていくでしょう。この二つが、総書記の頭の中にある中国の夢かも知れません。 非常に問題だとは思います。 「中華民族の偉大なる復興」宣言 今の勢いが続けば 貿易世界トップに 次に経済の問題です。 これは、ニューヨークタイムスに書かれたものですが、「中国という経済帝国の出現」という言い方をしている。 少し大げさな言い方かも知れませんが、少なくとも今の勢いで行くと、貿易に関しては世界のナンバー1になってきています。 アジア周辺で見れば、貿易相手国のトップは全部中国です。ヨーロッパでもそんな状況がつくられつつある。こういう意味で、中国が世界経済におけるイニシアティブを強く持ってきているのです。 先日のサミットの後、習近平は周辺国を歴訪し、経済外交を展開。フランスで言えば、エアバスを大量に購入して、経済の力でもって中国に対するフランスのけん制を封じ込もうとしている。 しかし、経済は基本的には「儲かるか損するか」の話ですから、利益を共有できるという性格のモノです。 ですから、日中レベルで見ると、政治がこんなに悪くなっても経済レベルでは相互依存が維持できている。利益を共有できるからでしょう。 そういう意味で、経済の問題は脅威であっても、重要なチャンスでもあるとの認識は持っておく必要があると思います。 その他では、環境汚染がたいへんです。本当に人はよく我慢させられているといってよいでしょう。 今でも信じられないのですが、清華大学の教授の報告で、中国では123万人が大気汚染に関する気管支障害で亡くなっているというのです。 環境汚染協力は 地球人類のため そして大気汚染が水質を汚染、また土壌を汚染していく。つまり中国の自然がものすごい勢いで破壊されている。 それから食品汚染です。 ですから、日中間の安全保障問題は簡単にはいかないでしょうから、それ以外の経済、環境、食品、こういった部分で日中協力しながら、脅威の改善に努力する必要があると思うのです。 これは、中国のためにやるのではなく、それは日本のためでもあるし、恐らく地球人類のためでもあるのです。 外交行動の基軸は 「型」を重視の考え こんな中で中国の外交をどう理解したらよいかについて、少しお話しします。 中国の外交を見る場合、「実利」だけで見るのは無理です。実利つまり「利」というものに対し、「型」という考え方を入れた方が理解できると思います。 外交では、外交行動をする上でのビヘイビア(基軸)というものがあります。 ヨーロッパの場合は、世界共通の国益(利)に加えて「価値」というものが考えられます。キリスト教なら宗教的価値、それに民主主義とか共産主義といったものです。 それに対し、東アジアを見るとそれほど価値外交というものはなく、むしろ「型」ではないかと考えます。 中国も日本も「型」を重視します。が、型でも利でも、その中身は日中かなり違うと思います。 自分の立ち位置を 非常に気にする 中国の「型」は権威です。日本では権威ではなく規範、つまりルールです。日本人はルールを非常に重んじます。 日本のある社会学者が、日本の特徴はスーパーフラット社会だと言われました。フラットつまり平等な社会という意味です。 恐らく中国ではフラット社会は理解できないでしょう。 中国人と話をしていて感じることは「自分の立ち位置」を非常に気にすることです。その立ち位置を構成するのは、政治的権力とか財産、それに年齢も重視します。そういうもので立ち位置を考えます。 中国人と話していると、お前は何歳だと歳をよく聞かれます。自分より若いか年配かを判断しているのです。 私は年齢より若く見られるらしく、ある時、歳を聞かれて私の方が年上と分かると急に態度がへりくだってきたことがありました。 「ランク」が重要な 意味を持っている 中国では、自分の立ち位置をすごく考える文化があるのです。 以前、駐北京日本大使館に勤務していた時、職名は専門調査員なのですが、立場は一等書記官。ですから地方を回って調査するにも、一等書記官が会えるランクが決まっているのです。 その範囲でしか会えません。中国社会ではランクが重要な意味を持つのです。 「利」では、中国ではまず自分から始まる利です。自分が「得するか損するか」で決める。日本の企業がいくら教育しても、ある日さっと辞めていく。 日本人はそれを不義理というが、中国では当たり前。日本人はそれが分からない。 日本人は、他を意識して自分の利を考える。郷土の地域的繋がりとか同窓生とか、他を意識する。こういう発想は日本人の考え方です。 中国人の判断は 得か損かで決める ですから、型と利という同じ基準でビヘイビアが形作られていたとしても、中身は違っているのです。 ここが理解できてないから、お互いとまどう。中国人として当たり前のことをしたのに、日本に不信感を植え付けているのです。 日中間の外交を考える場合、恐らく今の問題が引っかかっているのだと思います。 (以下、次号へ続く) =次号(下)では「尖閣問題から見える対日戦略」「当面の日中関係悪化防止戦略」「日中関係改善の可能性の模索」などについて話されます= 日中友好講演会 2014年3月29日 主催・岡山市日中友好協会 |
「国際婦女節」記念レセプション 華やかに民間交流誓う |
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国際婦人デー(3月8日)を記念したレセプションが、3月7日、大阪市の駐大阪中国総領事館で行われました。 これは東京の中国大使館をはじめ、全国の各総領事館でも「国際婦女節」行事として開かれている恒例行事です。 今年は、片山浩子会長と黒住がご招待を受けて参加いたしました。 レセプションには、関西地区を中心に約80名の女性が集いました。中には、和服やチャイナドレス、チマチョゴリなどの盛装の方々もおられ、会場はとても華やかな雰囲気に包まれました。 主催者を代表して、于淑媛副総領事が流暢な日本語でスピーチ。「日中の民間交流を私たち女性がリードしていきましょう」と呼びかけられました。 続いて日本側から元参議院議員の笹野貞子女史が乾杯の音頭をとられ、「両国がお互いに寛容の精神で理解し合い歩み寄って、日中の良好な関係を作っていきましょう」と会場のムードを盛り上げられました。 また、この度の機会に、岡山市日中友好協会発行で先日完成した「日中医療交流便覧」を片山会長から于副総領事にお渡しして贈呈させていただきました。「素晴らしい本ができましたね」と、強い関心を示され、誇らしい気持ちにもなりました。 会場には中華料理がふんだんに用意され、歓談したり写真を撮りあったり、元気な女性パワーのあふれる和やかなひと時でした。 (黒住記) |
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○日中医療交流 ○ 洛陽の病院から 田可為医師来岡 |
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岡山旭東病院(岡山市)などで研修する洛陽市正骨医院の田可為医師が、4月19日、上海岡山便で来岡した。 この日は、岡山空港に土井基之副院長をはじめとする岡山旭東病院の医師、看護師ら、それに当協会の役員らが出迎え、熱烈歓迎。 田医師は、38歳の若手医師で、洛陽では人工股関節の手術を専門としている。 今回は2週間にわたり旭東病院や県下の病院で手術の実態を研修したり、医師らとの交流を深め日本の医療現場を学ぶ。 当協会が招聘し、洛陽市より「日中友好病院」に指定されている岡山旭東病院が受け入れて実現した。 |
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総領事館と友好団体との意見交換会が開催される | |
近畿西日本地区の日中友好団体責任者等と中国総領事館との懇談会が、3月26日、大阪市の駐大阪総領事館で開かれた。 日本側は地元大阪を始め、京都、滋賀、奈良、和歌山、三重、兵庫、広島、岡山、香川、高知、鳥取、徳島から日中友好協会の役員ら約30名が参加。当協会からは松井三平理事事務局長が出席した。 総領事館からは王軍副総領事、張梅政治文化室長らが参加した。 冒頭、王副総領事が挨拶し、中国政府の対日外交方針は一貫していること、「以民促官」の言葉通り、民間団体の交流が大切であるという認識などが述べられた。 また、日中友好協会へは会員を増やして活発に活動してほしいとの要望が出された。 このあと、参加者から活動報告や意見発表があった。この中で各地からは、自治体交流も含めて中国との地方同士の交流も影響を受けており、総領事館の協力を要請する意見が目立った。 当協会としては、医療交流や緑化交流、教育交流などを活発に進め、5月には市民訪問団を呼びかけていることなどを報告、注目を集めた。 今回の会議は、尖閣問題や靖国参拝などで停滞気味の民間交流を活性化させようと、総領事館が呼びかけたもので今後の地方交流の活性化に大いに刺激となった。 |
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中山時子監修 「中国食文化事典」 協会事務局で公開 |
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当協会の中国語センター顧問でお茶の水女子大学名誉教授、中山時子先生監修の「中国食文化事典」を、このほど協会事務局で購入しました。 この事典は昭和63年に発行され、初版3,000部は瞬く間に完売、第二版を出そうとした矢先に出版元の角川書店が閉鎖となってしまい、世の中に3,000部しか残っていないという貴重な書物です。 今回、先生のお手元にあるものの中から譲り受ける形で、協会の蔵書とすることができました。 中山先生は「当時中国を研究するあらゆる分野の人たちが、中国人の生命の原点として〝食〟ということに関心を持って買い求めてくださった。中国は食の国である。中国を知るためにとても役立つ本なので、多くの方にお読みいただけると嬉しい。」と語っておられます。 600ページにも及ぶこの事典には、中国食文化の材料となる食べ物、その加工方法、食べ方、調理器具等々のほかに、それらの背景にある思想、哲学、宗教等の諸問題をも含まれ、総合的解明に充てられている大変興味深い内容です。 関心のある会員の皆さまには、協会事務局で閲覧していただくことができますので、ぜひお立ち寄りください。 (黒住記) |
会員消息 |
【入会者】 賈 玉洲さん(岡山市) 岡村 一博さん(岡山市) 髙谷 昌宏さん(岡山市) 由藤 勝広さん(岡山市) 岸田 茂樹さん(岡山市) |
活動日誌 | |||
2/26…会報「岡山と中国」2月号発送 3/ 5…理事会(協会事務所) 3/ 7…国際婦女デー(大阪総領事館) 3/13…三誌友の会例会 3/17…岡山市日中友好牡丹祭り打合せ(岡山市役所国際課) 3/18…岡山外語学院卒業式 3/20…中国語検定試験打合せ(協会事務所) 3/23…日本中国語検定試験(岡山ビジネスカレッジ) 3/25…関英一先生激励会 3/26…日中意見交換会(大阪総領事館) 3/28…瀬戸内日中友好卓球交流会訪中出発式(岡山空港) 3/29…天児慧先生講演会(ピュアリティまきび) 4/10…三誌友の会例会 |
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先憂後楽 | |||
今年も半田山植物園で牡丹祭が開催された。「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」と、唐の詩人劉希夷(りゅうきい)がうたった。人の命のむなしさをうたった詩だ。そんな感傷的な気持ちさえも、温かい太陽と艶やかな牡丹の花々を見ていると心和んでしまう。 大阪総領事館で西日本地区の日中団体が集まり意見交換会が開かれた。愕然としたのは集まった人々の高齢化と元気のなさだ。日中関係は確かに最悪の状態といっても良いほどだが、活動を進める主体に元気がなければ、活気は生まれない。今、友好団体に問われているのは、外部環境の悪さを嘆き悲しんでがっかりすることではなく、この環境の中でどのように民間同士の交流を切り開くかを真剣に模索し実践することだ。そうすれば中国は必ず応えてくれる。 洛陽の友人からの言葉を紹介したい。「人心換人心、其実友好是相互的、虽然近年来中国人整体道德滑坡、反日的憤青们也不少、但大多数中国人还是很善良的、友好的」。(人心は人心に報いるという。友好はお互いあってのもの。確かにここ数年中国人の道徳は悪化し、反日に走る怒れる若者も少なくない。しかし大多数の中国人は本当に善良であり友好的なのだ)。我々の日々の交流が友好につながることを祈っている。 (松井) |