岡山と中国 2014年8月
平成26年8月
  228号


発行人 片山浩子
編集人 松井三平
青少年の交流活発
                            若者同士の熱き語らい     
 

  岡山県日中教育交流協議会(会長・岡本啓県生涯学習センター所長)が派遣する大連市との高校生交流企画「STUDENT EXCHANGE in 大連」が、今年も実施された。
  今年は7月30日から8月3日までの4泊5日の日程で、県下5校から7人の生徒が参加、引率者2人と添乗員が同行し10名のチームで大連と上海を訪問した。

  交流先の大連一中では歓迎セレモニー、交歓会、英語模擬授業、懇談会などのプログラムを大連の高校生と共に行い、ホームステイでは中国の生活を実体験した。
  また、大連郊外の旅順では日露戦争の跡地二〇三高地を見学。その後、日本語教育で有名な大連外国語大学を訪問し、中国語を勉強する各国からの留学生の姿に接した。
  一行は、帰途、上海に立ち寄り、上海博物館や豫園などの見学をし、8月3日の上海岡山定期便で全員元気に帰国した。

  この高校生交流プログラムは、日中の高校生が1年の間に相互訪問する形で実施されてきた。
  上海で4回、大連では今年で3回目となり継続して実施されているが、最近の日中関係を反映して、中国の高校生の訪日が実施できない状態が2年続いている。

  大連側は「訪日できなくても訪中は受け入れしますから毎年来てください」という姿勢で暖かい歓迎のエールを送ってきている。

洛陽などから中高生ら30人
                =国際サマーホームステイin岡山=
挨拶する洛陽・王清珂さん(右)と呉若さん

  岡山市国際交流協議会、岡山市などが主催する「国際サマーホームステイ in 岡山」が、8月5日から同11日まで、岡山市内で開かれた。

  参加したのは、洛陽市やサンノゼ市など岡山市の国際友好交流都市を中心に、海外からは30人の子供たち。洛陽市からは5人の中高生が訪れた。

  参加者は、各ホストファミリー宅にホームステイしながら、岡山市から参加した子供たちと共に中学校訪問や野外活動、市内見学など交流した。
  これは、子供たちに交流体験活動を通じて国際理解を深めてもらい、家族ぐるみでの国際交流を進めようと実施されているもの。

江西省・南昌から
  第二中学の生徒13人 岡山の高校生と交流
                       =岡山県日中懇話会招請=

  岡山県と友好関係を結んでいる江西省南昌市の第二中学校生徒13人と副校長ら引率3人の計16人の訪日団がこのほど来岡、県内の高校生らと交流した。

  一行は、岡山市内で岡山学芸館高校生徒らとの交流やホームステイを体験。7月28日には、招請団体である岡山県日中懇話会(黒瀬定生会長)主催による歓迎会が岡山城天守閣で行われた。

  岡山側からは黒瀬会長をはじめ、小田圭一県議会議長ら約30人が参加した。
  訪日団団長で南昌第二中学副校長の万毛華氏が挨拶し、2年前に江西省を訪問した19人の岡山の高校生訪中の答礼として、来日が実現できたことに感謝の意を表した。

  また、ホームステイ先で白桃を食べた生徒が喜んでいたことなどを披露した。
  参加生徒の中に書道の〝達人〟がいて、昨年懇話会訪中団で学校訪問した時に揮毫してもらったこともあり、再会を喜んでいた。
  一行は同29日に岡山を離れ東京見学の後、静岡空港から帰国した。

吉備中央町へ-
    江蘇省淮安市から 中学生7人が来岡
浴衣でハイポーズ

  加賀郡吉備中央町には、今年、江蘇省淮安市淮安区から「友好訪問団交流事業」の中学生7人が交流にやってきた。

  これは、岡崎嘉平太氏の故郷の吉備中央町と、周恩来総理の出身地の淮安市が友好都市縁組を締結していることから、お互いに中学生を派遣しあって交流しているもの。

  今年は、中国側がやって来る年にあたっていた。
  一行は、中学生7人と引率教師ら4人の計11人。7月22日に岡山入りし、2泊3日間ホームステイ、加賀中学校での交流、岡崎嘉平太記念館の見学、倉敷美観地区の散策など岡山を楽しみ、同25日離岡、26日帰国した。
 
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岡山県・昆明で観光誘致説明会

  岡山県の航空企画推進課は、岡山上海線の搭乗率をアップさせ、中国からの訪日団を呼び込むため「岡山県観光誘致説明会」=写真=を、7月9日から同11日まで、雲南省昆明市内で開催した。

  会場には昆明市内の旅行会社など10社20名が集まり、県担当者のプレゼンテーションに熱心に聞き入っていた。

  その中で、一行に同行した当協会の松井三平事務局長は岡山市日中友好協会としてプレゼンテーション。教育、医療福祉などの友好交流訪問団を歓迎するとアピールした。

「望郷の鐘」  ~満蒙開拓団の落日~
      映画制作をスタート    「制作協力券」発売中

  日中戦争の中で、忘れてはならないのが中国残留日本人孤児の存在です。

  岡山県からも多くの方々が「満州」へ渡り、苦難の生活を経て、敗戦後、肉親との生き別れ、死に別れ、集団自殺、命がけの逃避行などを強いられ、多くの方が無念の死を遂げられました。
  そして、敗戦後中国に残された孤児と言われた日本人の肉親捜しが始まりましたが、民間人として必死に肉親捜しの運動をしたのが山本慈昭さん。

  山本さん自身も満蒙開拓団長野県阿智郷開拓団の一員として渡り、敗戦の日シベリヤ送りとなり抑留された体験を持っておられます。
  日本に帰国後、娘さんの一人が生きているらしいと知り、自分の子供を探しているうち、多くの孤児の人々に出会い、他の人々の肉親捜しもと、考え始められました。

  この映画は山本さんの活動を通して開拓団の苦悩と帰国運動の様子を描いた話です。


  当協会も賛同し協力 「協力券」事務所で販売

  岡山市日中友好協会では、趣旨に賛同し、岡山の実行委員会にも参加し、この映画の制作上映に協力することとなりました。
  役員始め会員の皆様にも参加券購入のお願いをさせていただくこととなりました。

  協力券は協会事務所にありますので、希望者はご連絡ください。1枚1,000円(来年12月末まで有効)

 ※本年12月9日には岡山市民会館で完成披露試写会が予定されており、その鑑賞チケットにもなります。(松井)
 
      □ 雲南省大地震救援募金 □ 

  岡山市日中友好協会では、今回の雲南省大地震に対する救援活動の一環として、各友好団体にも呼び掛け、募金活動を始めました。寄せられた募金は、中国駐大阪総領事館を通じて、被災地に届けられます。
  ご協力をお願いします。

募金口座
郵便振替  01240-1-8821
名   義   岡山市日中友好協会


「雲南地震募金」と明記して下さい
1口2,000円(1口以上お願いします)

中国雲南省大地震救援募金活動実行委員会
《事務局》岡山市北区錦町5-15 南田辺ビル2階
  (NPO岡山市日中友好協会内)
   電話 086-225-5068 
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岡山・洛陽友好都市交流記念
    「日中友好芸術交流会」10月16日開催

                     古琴、書画、民族楽器、吉備楽、美術

  友好都市の洛陽市から今秋、藝術訪日団が来岡、岡山の「吉備楽」や箏との演奏交流を実施することになった。一行は、洛陽市人民対外友好協会の劉典立会長を団長に、10月15日岡山入り、3日間にわたって交流する。

  文化芸術交流会は、16日、岡山市北区上中野の宗忠神社武道館で開かれる。参加者は、古琴、民族楽器、書画、美術などの関係者で、交流会で岡山側は吉備楽演奏を披露する。
 同交流会への参加を呼び掛けている。参加費は500円。

  実施計画は先の通り。

      〇日時・場所  平成26年10月16日(木曜日)午後2時開演

     〇場 所
     宗忠神社武道館

     〇日本側演奏
  吉備楽演奏(黒住教吉備楽) 箏演奏

     〇中国側演奏
  箏演奏(洛陽市古箏協会)

     〇特別行事
   洛陽からの書画家による書と絵画の揮毫会

     〇参加費
     500円(学生は無料)

      〇主 催     岡山市日中友好協会

     〇参加申込み方法
 参加券を準備し、協会にて販売。

      〇訪日団名簿
        劉典立   洛陽市人民対外友好協会会長
        付勁松   中国書道家協会会員、中原僑商投資商会秘書長
        王鴻斌   中国書道家協会会員洛陽書画協会副主席
        楊  虹   中国民族器楽学会理事、洛陽古琴学会会長
        張中亜   中国民族器楽学会理事、洛陽古琴学会副会長
        鮑国増   中国美術家協会会員、河南省国画家協会副主席
        孫瑋珂   中国書道家協会会員、洛陽古琴学会顧問
        買  強   洛陽古琴学会常務理事
        王  偉   洛陽隋唐大運河博物館館長、洛陽古琴学会秘書長
        郭亜軍   洛陽市国際友好交流センター国際交流課課長
        于愛紅   洛陽市国際友好交流センター事務局長兼通訳




「人民中国」直島を直撃取材  モダンアート&環境問題まで
      直島に対し新しい発見

                     岡山市日中友好協会会長 片 山 浩 子

  今回の「人民中国」雑誌社の〝直島直撃取材〟は、今年6月、同社の賈秋雅東京支局長と特派員の呉氏が来岡された時、賈支局長から「直島を取材したいので協力をお願いしたい」との依頼があったからでした。
  これには、岡山市日中友好協会も全面的に協力することとなり、6月29日、取材チームの来岡となりました。

  取材スケジュールは、同日から7月1日まで。取材チームは、王 衆一人民中国雑誌社総編集長、賈秋雅人民中国雑誌社社長補佐兼東京支局長、呉 亦為人民中国雑誌社東京支局特派員の3氏でした。
  取材テーマは「直島町の省エネ環境保護分野における実績、経験を通して、中国の環境型都市の建設のための啓発と参考にするため読者に紹介する」ことと、やはり直島は現代美術の島であるので「芸術による島の活性化について紹介する」ことでした。
  今年9月5日発行予定の人民中国誌上に全4ページの特集記事になるということでした。

  取材については、(公財)福武財団を通して現代美術作品の取材、それに、直島町に関しては町長と役場の担当者へ、また、処理工場のある(株)三菱マテリアルへの取材などを希望。これらすべての段取りが済み、取材チームの到着となったわけです。

  取材チーム一行は、6月29日正午ごろ岡山駅に到着、協会の松井三平事務局長が出迎え、土井章弘副会長と片山が参加し、一行3人と食事をしながら懇談し情報交換をしました。
  その後、車で宇野港に行き、午後4時25分発の直島行フェリーに乗船、同4時45分、無事、宮浦港に到着しました。
  さっそく、現地の福武財団に出向き、3日間の取材スケジュールなどを打ち合わせ、いよいよ取材スタートです。
  残念ながら、片山はここで帰岡しましたので、取材がどのようになったのか、詳しくは分かりません。

  しかし、7月1日、取材を終えて岡山駅を発つ時、一行からお礼の電話がありましたので、ほっと一安心。
  それによりますと、希望していたすべての取材がうまくいって満足である。瀬戸内海は美しく環境問題の話もよく分かり、モダンアートも楽しんだ。協力に感謝している―とのことでした。
  直島は岡山県ではありませんが、岡山市日中友好協会が協力してよい紙面ができ、多くの人たちに読んでもらうことができれば、岡山のPRにもなり、人民中国雑誌社の方たちとも仲良くなることができてよかったのではないかと思います。

  今まで私は、直島をモダンアートにより活性化された島としか認識していなかったのですが、環境問題という視点からの取材の話を聞き、直島に対し新しい発見をしました。

 最優秀賞は森山さん  上位3人は洛陽研修
                            インターキッズ懸賞論文

  こくさいこどもフォーラム岡山(インターキッズ、今西通好会長)は、このほど、募集していたESDをテーマとした「高校生懸賞論文」の選考結果(最優秀賞1編、優秀賞2編、奨励賞4編)を発表した。

  最優秀賞は、森山舞香さん(「サンタクロースを目指して」おかやま山陽高校2年)、優秀賞は、佐竹真生子(「伝統芸能の次世代への継承」岡山県立操山高校3年)と岸本優希(「ESDと私」岡山県立林野高校3年)の2人。

  奨励賞は、長谷川舞(ノートルダム清心女子高校3年)井上雄太(おかやま山陽高校2年)藤井美咲(おかやま山陽高校2年)福島優実(岡山県立津山高校3年)の4人。
  応募総数は21編に上った。
  最優秀、優秀の3人は、8月18日から5日間、洛陽市に研修旅行に出掛ける。

  同フォーラムは、子供たちの国際化を促進する取り組みを続けており、ESDとは、「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」のこと。
 
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郭沫若氏の故郷
   楽山から専門学校訪日団  協会を訪問し協力を要請

  四川省楽山市から7月6日、楽山職業技術学院の王明清副教授(兼総経理)と、国際部の李扶昆経理及び女性教師の3名が協会を訪問=写真=した。
  協会では、岡山外語学院の統括部長の工藤氏と松井事務局長が応接した。

  王副教授は、現在、学院には1万5千人の学生が在籍しており、看護学科は3千人で、日本語を学んで看護師の国家試験を受け、日本の病院に勤務するコースを作りたいので協力してもらいたいと要請した。

  協会では、直接留学生を受け入れることはできないので、岡山外語学院を紹介し、検討していただくこととなった。

  楽山市は、郭沫若氏の生家があり、岡山の第六高等学校に郭氏が在籍していた関係で福山の日中青年交流協会の笹山徳治理事長の紹介・引率により協会訪問となった。

 
 楊雪二胡コンサート
                 9月28日 岡山天神山

  「楊雪二胡コンサート」=心に響くメッセージ=(岡山市日中友好協会後援)が、9月28日午後2時から、岡山市北区天神町の岡山天神山文化プラザで開かれる。
  楊雪(ヤンユキ)さんの二胡と、伴奏は御木裕樹さん(和太鼓)と鈴木美香さん(キーボード)。心に響く二胡の調べを堪能させてくれる。
  会場は全席自由、午後1時半に開場。前売券は3,000円。日本二胡学院岡山教室へ。

 
岡本拓雄先生を悼む
     終生日中友好、反戦平和を貫く

         心血注がれた協会30年史編纂
 
 

    在りし日の岡本副会長  

  また一人実直な日中友好人士が亡くなった。
  岡本拓雄先生は、岡山市日中友好協会設立後まもなく会員に入会された。その後、理事、副会長として協会活動の主軸となって30数年にわたりご指導いただいた。

  私は、岡本先生が協会設立以前に中国医学研究会(中医研)という会を立ち上げられ、古京町公民館などで中国鍼灸や温灸棒を使った中国医学の学習会をしておられた頃から存じ上げているので、約40年間にわたり指導いただいたことになる。

  協会では、中国に日本語図書を送る活動、現代中国映画上映会、范曽美術館設立記念講演会の事務局などの他、中国人に日本語を教える日本語教材の研究にも大きな足跡を残された。
  とりわけ協会にとっては会報「岡山と中国」の編集発行に長く携わっていただき、今日の定期刊行を繋いでいただいた。
  また、15周年記念誌と2回の5周年記念誌、そしてそれらの合本としてまとめた30周年記念誌は、岡本先生が心血を注がれた仕事だった。
  経費がかかりそうだと言うと、多額のお金を持参して来られ、寄付するからこれで発行してもらいたいと言われた。申訳ない気持ちと先生の意気込みに圧倒された。

  私が、事務局駆け出しのころ、岡本先生に叱られたことがある。活動に際して詳しい説明もせずどんどんボランティアスタッフに押し付けて、感謝もせず、当たり前のように振る舞っていたことに対し、そんな態度じゃダメで、自分がボランティア的にかかわっているから他の人もそうすべきだという考えはまちがいだと厳しく諭していただいた。
  その時はムッとしたが、後に活動家として最も大切なことを教わったと思い、折に触れて岡本先生の戒めを思い出している。

  80歳を超えても、自転車で協会事務所に何度も足を運んでいただいた。雨の日は駅西口のご自宅から歩いて来られた。
  バザーの商品が足りないと言うと、わざわざ高島屋に注文してくださり商品を提供までしていただいた。
  岡本先生は私のような者を信頼していただき、ある意味私の一番の理解者であったと勝手に思い込んでいる。

  していただくばかりで何もして差し上げられなかったことが悔やまれる。思想的にもぶれることなく、日中友好、 反戦平和を貫かれた。
  岡本先生、また叱ってください。
              (理事・事務局長   松井三平)


                   □ 故岡本拓雄副会長を偲ぶ □

                     中国が好きで逝きにし夕日影

                     長身を屈せず友好人士かな

                     いちど切り語りし戦争台北に

                                宮 本 光 研(理事) 
会員消息 
 【入会者】
   金井 則之さん(岡山市) 

活動日誌
 6/25…天城中学校人権教育講演会(松井事務局長)
 6/26…岡本拓雄副会長告別式(さくら会館)
 6/29…王衆一「人民中国」総編集局長来岡、直島取材(片山会長、松井事務局長宇野港まで見送り)
 6/30…会報「岡山と中国」6月号発送(協会)
 7/ 5…大連派遣高校生結団式・第一回研修会(県生涯学習センター)
 7/ 6…四川省楽山職業技術学院訪日団協会訪問(松井事務局長)
 7/10…三誌友の会例会(ピュアリティまきび)
 7/13…インターキッズ懸賞作文優秀者表彰(国際交流センター。片山会長出席)
 7/18…クロスカンパニー創立20周年パーティ(岡山国際ホテル)
 7/26…瀬戸内日中友好卓球交流会理事会(協会)
 7/28…江西省南昌第二中学歓迎会(岡山城天守閣)
 7/28…会報編集委員会(協会)
 7/30…大連派遣高校生出発(岡山空港~8/3)

先憂後楽

  今夏も県下で日中青年交流が活発に行われている。友好都市絡みの交流が主流だ。江西省(岡山県)からの高校生、洛陽市(岡山市)からの中学生、淮安市(吉備中央町)からの中学生などが来ている。日本からは恒例となった教育交流協議会による大連への高校生派遣など。

  ただ、中国の都市によって訪日の対応が異なっている。上海市、大連市などは公立の高校生の訪日はいまだに難しい。日本からの訪問はどの都市でも歓迎という。この違いはどうして起こるのだろうか

  中国政府は政府高官以外の日本訪問などについて何ら自粛指示も制限も出していない。各地の市、省レベルの判断によるものとなっている。教育局、外事弁公室の担当者が責任をもってやれるか判断する。それぞれの判断、事情が異なるのは理解して然るべきだ。

  翻って、日本側の対中国方針はどうか。先日、ジェトロの中国ビジネスのリスクマネジメントという講演会に参加した。よく言われる「中国リスク」とは何かを具体的な数字で客観的に説明されていた。他国への進出との比較で、中国への進出が一番リスクが高いとは言えないことが分かった。

  私たちはマスコミや週刊誌の報道をうのみにして、事実を自分の耳目で確認する習慣をおろそかにしているのではないかと改めて思い知った。

  トヨタの張元社長が日経新聞記事で「チヤイナリスクって何ですか」と問いかけ、現在の2桁から3桁の部品産業が出ていかないと中国での自動車販売競争に勝てないと言っている。

  経済進出もそうだが、友好交流においても更に詳細で客観的な分析をして、相互理解と友好増進につながる活動を一つずつ提案し実現したい。 (松)


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また、ご入会いただくと、毎月お手元へお届けいたします。入会案内をご覧ください。


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