日中国交正常化45周年 2017年1月 平成29年1月 242号 発行人 片山浩子 編集人 松井三平 |
2017年にー[1] 日中国交正常化45周年 |
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◯洛陽での演奏の感想は スクリーンなどもあって豪華な舞台だったので、弾く前から演奏するのが楽しみでした。聴衆の方が300人程と、日中韓の演奏家の方の中で演奏するのは、とても新鮮でした。 演奏会では自作曲を弾いたのですが、自分の曲を弾かせて頂いて光栄に思っています。その日は大雪で大変でしたが、色々な人の協力のおかげで良い演奏ができました。 ◯中韓演奏家との交流は 日中韓の演奏交流会では、お琴の演奏が多く日本のお箏とはまた違った楽器のつくりや響き、弾き方などを間近でみられて勉強になりました。 日本ではお箏を弾くときは台に置くのですが、韓国のお琴は膝に置いて弾いていたり、曲の雰囲気も国によって全然変わるんだなぁという印象を受けました。 国の風土、環境によって楽器も変化していったことを感じました。 ◯中国の印象は 2度目の洛陽市だったのですが、皆さん温かく迎えてくださって、とても得難い時間を過ごせました。最初、中国を訪問するまでは言葉も全然分からないことや、環境のことなどを報道されているのをみていると不安な気持ちもありましたが、実際はそんなことはなくむしろ懐かしさを感じました。 言葉は分からなくても、字をみたりしたら、何となく伝えていることが分かったりし嬉しかったです。 ◯今年の活動目標は 現在は大学に通っているので、普段は東京にいるのですが、地元岡山でももっと活動していきたいと思っています。そして昨年は中国に2度も訪問し演奏の機会を設けて頂きましたが、今年は他の国でも演奏してみたいです。 日本の方にお箏を知ってもらうことはもちろんですが、世界の方にも日本のお箏の良さを伝えていきたいです。 ◯演奏家としての夢は 自分で曲を作ったりしているので、今後レパートリーを増やして自分のリサイタルを開けるように頑張っていきます。 古典曲という昔から伝わっている曲や新しく作られた現代曲などお箏にも色々な曲があるので、私は幅広いジャンルをお箏でも弾けるようにして新しいお箏のイメージを作っていきたいです。 海外で通用するお箏の演奏家になることを目標に頑張ります。 |
中日友好の礎は正に民間にあり 友好交流の活動を積極的に実施 中華人民共和国駐大阪総領事 李 天 然 |
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中日両国は互いに重要な隣国同士であり、両国関係の長期的、健全且つ安定的な発展は、両国人民に利益をもたらすだけではなく、アジアないし世界の平和と安定及び発展にも大いに寄与することでもあります。 今、両国関係は改善に向けて、着実に進んでおりますが、その基礎はまだ脆弱なものであり、まさに峠を乗り越え、進まなければ後退してしまうという正念場に差し掛かっています。 両国政府と国民は引き続き共に尽力し、両国関係改善の勢いを保ちながら、広げていき、各分野における実務協力と交流を促進していく必要があります。 習近平中国国家主席が述べましたように、中日友好の礎は民間にあり、中日関係の前途は両国民の手に委ねられております。 民間交流は両国民の相互理解と中日友好を促進することができます。 岡山市日中友好協会は設立以来、友好都市交流を積極的に推進し、多彩な交流イベントを開催し、中日民間友好交流事業に大きく貢献をしてこられました。この場をお借りして、会員の皆様に厚く御礼申し上げます。 岡山市日中友好協会が新たな年にも引き続き中日友好への熱意を保ちながら、各分野において友好交流活動を積極的に企画・実施し、両国民の友情を深め、両国関係の回復と発展のために更に貢献されることを期待しております。 結びに、岡山市日中友好協会の益々のご発展、会員の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 |
2人の記念講演者 | 【ご案内】 2017年度(平成29年度) 総会・講演会・互礼会 表記の行事を下記の日程で開催します。万障繰り合わせての上、ご参加くださいますようご案内申し上げます。 [日時] 2017年2月18日(土曜日) ◎定期総会(午前9時より) 2016年度事業報告、活動計画書、監査報告他 2017年度事業計画書、役員選出、活動予算書他 ◎記念講演会(午前10時より) ◎新春互礼会・レセプション(午後0時30分開会) [場所] ANAクラウンプラザホテル岡山 (旧岡山全日空ホテル、JR岡山駅西口) [会費] 記念講演会=1,000円 新春互礼会=5,000円 |
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午前10時からの記念講演会では ◯全日空中国室の朱金諾氏 「日中友好の架け橋、 岡崎嘉平太先生の思い出」 ◯国際コンサルティングの沖國鎮氏 「中国の統治から来る市民生活と 企業運営について」 と題して、それぞれ話す。 |
《2016中日韓民族器楽文化交流演奏会》 中日韓民族色豊かに 岡山から吉備楽の小野氏と筝の佐藤さん |
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中国、日本、韓国の民族楽器演奏者が集う「2016中日韓民族器楽文化交流演奏会」が、11月22日午後2時半から洛陽広播電視台ホールにおいて、公開放送番組として収録された。 主催は、洛陽電視台、中国国際教育電視台の他、洛陽市人民対外友好協会と岡山市日中友好協会も名前を連ねた。 演奏会には、岡山から、黒住教吉備楽の小野彰盛楽幹と東京藝術大学3年生の佐藤美由樹さんが参加した。 韓国からは、やはり洛陽市の友好都市である韓国扶余郡の百済音楽管弦楽団の団長等2人が参加。 中国の演奏家は、洛陽市の古琴学会や河洛古筝芸術中心、そして濮陽県や香港からの演奏家等8人が参加した。 1人1曲ずつの演奏で、全体で1時間半の演奏会は民族色豊かで見応えがあった。 佐藤さんは、自身の作曲による「華凰」を軽やかに演奏。艶やかな着物姿に観客の注目を集めていた。 小野さんは、本格的な装束を身にまとい、「明石の浦」という曲目を、笙と横笛を交互に使い演奏し、ひときわ大きな歓声が寄せられた。 演奏会のもようは後日、国際教育テレビ局を通じて中国全土に放送される予定。 「氷雪琴縁」と銘打って開催された今回の演奏会は、吉備楽と交流協定を締結している洛陽市古琴学会の企画によるもので、4月の牡丹祭りでの「日中民族音楽交流会」に続いて2016年2回目の演奏会参加となった。 今回の演奏会開催に際し、協会は洛陽市からの要請に応え、黒住副会長を団長とし、松井専務理事を秘書長とする友好訪問団として派遣し演奏家たちを引率した。 滞在中、洛陽市人民対外友好協会の劉典立会長、王繍副会長らと懇談し、また、市外事弁公室の蔡志副 主任等と来年度の交流についての協議会を開催した。 |
大阪総領事館招待・文化観光施設視察レポート 精微な説明解説に新鮮な驚き 貴重な文化財実物拝観に感激 岡山市日中友好協会理事 荒木敏雄 |
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私は、昨年10月、中華人民共和国駐大阪総領事館の招待を受けて、中国各地の観光・文化施設等を見学させて頂きました。本稿はそのレポートです。 さすが中央政府が力を入れた施策だけあって、訪れた各地の観光ガイドのレベルは一級品で、その精緻な説明解説には、参加者一同新鮮な驚きを感じました。 日程は、10月19日から24日までの6日間。訪れたのは北京、鄭州、洛陽、西安でした。 外交部の職員同行 各地は専属ガイド 全日程に中国外交部の鄭偉東氏が同行、各都市ごとに中国国際旅行社の専属ガイドが添乗していました。北京では、天壇公園、紅橋市場、国家大劇場、天安門広場、故宮博物院、居庸関万里長城など。 鄭州・洛陽では、登封少林寺、龍門石窟、白馬寺、洛陽博物館など。西安では、秦始皇帝兵馬俑博物館、碑林博物館、 大雁塔(慈恩寺)などでした。この殆どは皆さんおなじみの観光施設ばかりでしょうが、今回は認識を新たにするほど違いました。 特に感動したのは、国家大劇場建築物と、その外周を囲む大池の外構のスケール。そして、そこで演じられる第一級の素晴らしい演舞でした。 更には、大雁塔境内の寺院では、所蔵する玄奘三蔵持ち帰りの樹葉に記載されたサンスクリット語経典の現物を見せてもらいました。 それは、直径約20センチメートル、長さ約60センチメートルのガラスの容器内に真空保管されていました。こ んな貴重な文化財は一般には見られず、実物拝観に感激しました。 外交部の鄭さんは、書画の行書・草書も研究される様子で、碑林館では特に有名な関羽の竹絵文字もあり、主要作品の書籍を購入されていました。 ガイドのやり方で こんなに違うとは 一方で、地区の特徴料理の一つの精進料理が振る舞われました。その等級は皇帝用、僧侶用、一般用の三段階あるそうです。当然、我々には一般用が振る舞われたのですが…。 問題はその中身です。内容は全て野菜オンリーなのに、見た目は肉あり魚あり、そしてその味はというと、本物に匹敵するのです。 西安市内(城壁内)の回族食堂が集まる回坊風情街にある本場シシカバブーも絶品でした。ビールも更にウマかった! 中国流おもてなし 心から深謝、謝謝 最後に過密スケジュールにもかかわらず、精一杯「中国流おもてなし」を頂いた外交部 鄭さん始めガイドの皆さん及び今回の旅行企画案内を頂いた総領事館に対して心から深謝、謝謝。 ○ ○ ○ 今回の企画は「習近平総書記主管のフレンドシップ基金活動の一環」で、友好団体の若者を対象に、中国の歴史文化や世界遺産を見学理解してもらい、帰国後それを広めて友好活動に生かしてもらおうというもの。 参加したのは、大阪総領事館管轄内の大阪府、長岡市、鳥取県、岡山市の各友好協会から計4人。 |
◎莫邦富氏引率◎ 上海からの 医療視察団 岡山旭東病院を訪問 |
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この訪問団は、上海で医療機器や、投資会社を経営する若手の経営者等で、協会が受け入れ、黒住副会長、松井専務理事が随行した。 旭東病院では土井章弘院長が院内を案内し、会議室で自らプレゼンテーションを行った。 参加者は、土井院長の経営理念の考え方や、PET、サイバーナイフといった高度医療機器の導入と投資に強い興味を示していた。 |
正常化45周年記念 友好交流大会開催 西日本各地区の日中友好協会と中国駐大阪総領事館共催の「第1回西日本地区日中友好交流大会」が、2月21日、大阪市内のホテルで開かれる。 日中国交正常化45周年を記念して、西日本各地で活動している友好協会関係者が一同に集い、交流しようというもの。 |
活動日誌 |
10/28…会報第241号発行 11/ 4…莫邦富先生引率上海医療視察訪問団、来岡(岡山旭東病院を訪問) 11/12…瀬戸内日中友好卓球交流会理事会 11/15…理事会(協会) 11/21…洛陽音楽交流訪問団出発(~24日) 11/22…関西テレビドキュメンタリー番組、京都廟嶺開拓団「兄と弟」放映 11/27…中国語検定試験(岡山ビジネスカレッジ) 12/ 6…会報編集委員会(協会) 12/21…洛陽旅行社の徐晟さん来岡 |
会員消息 |
【入会者】 武元 卓巳さん(岡山市) |
先憂後楽 | |||
旭川荘の「敬愛館」を見学してきた。故江草安彦名誉理事長の執務室であった建物が改装され、昨年11月 15日にオープンした。先人顕彰施設とあり、創設者の川崎祐宣氏、江草安彦氏、そして堀川龍一氏ら旭川荘の創設と発展に尽力した3名を顕彰した展示となっている。その中で目に留まったのが国際交流コーナーでの元上海市衛生局長の王希孟氏と江草氏が握手している写真だ。その背景に31年前の私が写っていた。 旭川荘と中国の交流は、やはり川崎氏が大きな役割を果たしている。氏は1956年に「訪中岡山県学術視察団」の副団長として約1ヵ月間にわたり中国各地を訪問し、北京では毛沢東主席に会見するなど今日では考えられない訪問を果たした。この訪問団の後、後楽園に鶴が寄贈されるなど、その後の友好交流に大きな役割を果たした。 国交が無い時代にパスポート取得さえ困難な中、訪問の懸け橋となって奔走したのが郷土出身の内山完造氏であり、六校出身の郭沫若氏だった。川崎氏は帰国後、上海や北京からの研修生受入を開始し今日まで継続している。 衛生局と交流の深かった川崎氏が江草氏に福祉交流を薦めたのがきっかけで旭川荘として独自に中国との交流が始まった。 前述の写真はある意味で、友好交流がつながった歴史的瞬間の一コマともいえる。それは又、岡山と中国の友好が継承された証拠写真ともいえる。 本年は日中国交正常化45周年にあたる。国交が無い中奔走された先人達の友好の軌跡を記録しながら次代にバトンタッチする年としたい。(松) |