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朝の来ない夜はない 若者の活躍に期待 岡山市日中友好協会会長 土井 章弘 |
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コロナ感染がパンデミックとなり、昨年は人の往来が制限され、例年の日中交流も実施されませんでした。 しかし、厳しい状況の中で、中国での感染症の拡大に向けて、岡山市と岡山市日中友好協会が共同でマスクなど支援いたしましたが、やがて日本でも感染者が激増しました。 それに対し、洛陽市・中国政府より、大量の医療用マスク・ガウン等を送って頂き感謝しました。 また、岡山大学などの留学生が寄付を募り、集めたお金で、当協会を通じて岡山県病院協会に寄贈を頂き、各病院へ配布させて頂きました。 時代は変わっても「山川異域 風月同天」は今も変わらぬ真理だと思います。岡山と中国は、奈良時代から多くの日中友好に貢献した先人の歴史があります。そして岡山市日中友好協会は、今年、創立40周年の節目を迎えます。 初代会長の赤木五郎先生の宣言文には「日中国交正常化・日中平和友好条約の締結という素晴らしい時代を迎え、また、わが岡山市は洛陽市と友好都市縁組を結び、市民みんなで日中友好の幕開けとなりました。永遠の日中友好のため尽力をする所存であります」と述べられています。 その後、宮本光研長泉寺名誉住職らが尽力し、仏教交流が行われ、片岡和男会長の時代から医療・教育交流も継続。昨年は片山浩子前会長が洛陽市栄誉市民となられました。 私たちは互いに、思想、信条、政派の違いにとらわれず、文化・経済・教育で密接に結びついています。 人や国は、それぞれ違う、違うのだけれども、かかわっていかねば人類は生存できません。その関わり合いの知恵を共に学ぶことが最も大切だと思います。その為にも、民間団体としての友好活動を推進していきたいと思います。 生きる、暮らす、人間らしく生きるは人類共通の願いです。コロナ感染は必ず終焉します。朝が来ない夜はありません。コロナ後の世界は、垣根を越えて、共に手を携えて、多くの難問をひとつひとつ解決して、隣国として明るい友好関係を更に発展していきたいと思います。 |
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官民が一体となり 友好交流を進めたい 岡山市長 大森 雅夫 |
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平素から、岡山市の友好交流都市の洛陽市をはじめ、日中両国の交流推進に大きな役割を果たして頂くとともに、市政全般にわたり格別のご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。 現在、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界の多くの国で大変厳しい状況が続いています。 そうした中、貴協会のご協力のもと昨年2月には、医療物資が不足していた洛陽市にマスクを贈ることができ、翌月には洛陽市から返礼のマスクが贈られるなど、両市の交流を深めることができました。改めて、そのご尽力に感謝申し上げます。 岡山市では、コロナ禍により友好交流都市と十分な交流が行えておりませんが、洛陽市とは、第38回洛陽牡丹文化節開幕式に私から祝福と激励のビデオメッセージを贈らせて頂き、また、昨夏に予定していた国際サマーホームステイの代わりとして、本年2月には中高生によるオンライン交流を予定するなど、新たな工夫のもとでの交流を進めているところです。 さらに、昨年10月には、両市の交流に多大な貢献をされた貴協会の片山浩子前会長をはじめ岡山市民2氏に対し、洛陽市から「洛陽市栄誉市民」の称号が授与されるという、本市にとっても大変光栄で喜ばしいことがありました。 今年、岡山市と洛陽市は1981年に友好交流都市を締結して40周年という節目を迎えます。貴協会と共に、引き続き官民が一体となって両市の交流を進めることにより、両国の友好が一層深まることを期待しております。 本年は「丑」の年。「忍耐強さ」や「発展の前触れ」を表す年と言われています。 岡山市では引き続き、コロナ対策に万全を期すとともに、魅力と活力ある地域づくりや地域経済の活性化、子育て・教育環境の整備、文化・芸術の振興、公共交通の確保、防災・減災対策など、市民福祉の向上と将来の発展に資する施策に果敢に取り組み、前進を続けてまいります。 年頭に当たり皆様方の市政への一層のご支援、ご協力をお願い申し上げますとともにますますのご健勝とご多幸を心から祈念申し上げます。 |
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互いに学び共に研鑽 共に発展しよう 洛陽市長 劉 宛康 |
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洛陽市と岡山市の友好の歴史は古く、1981年の友好都市締結以来、両市は政府間から民間に至るまで、全方位で幅広い分野、そして各界各層にわたる交流活動を展開し一連の実際的な協力の成果を得ることが出来ました。 とりわけ、新型コロナウイルス感染防止という最も緊急を要する時に、両市民は互いを気に掛け援助の手を差し伸べ合い、感染防止のための物資を寄贈し、まさに両国民による「山川異域、風月同天」という人間愛を体現したのです。 それは、両市人民が肝胆相照らしお互いに助け合うという深い友情を表したものであります。ここに私は、717万人の洛陽市人民を代表し、謹んで貴協会と岡山市政府に対し衷心より感謝の意を表します。山河は異なっても春は到来し、牡丹と桜の花は相継いで咲き誇るでしょう。 今しがた過ぎ去った2020年、洛陽も歴史上大きな出来事が多く発生しました。困難も多く、全く平凡ではない一年でした。一方、良いことも多く、喜ばしいことも多く、顕著な成果を上げた年でもありました。この一年、私たちはウイルスと戦い、拡大を抑え、堅い守りを攻略し困難を克服し、研ぎ澄まし奮い立って前進してきました。 そして、中原都市群の中で、副都市としての建設を加速的に推進し、『小康社会を全面的に打ち建て、第一の百年(注2)の奮闘目標を実現する』という途上の中、堅実で大きな一歩を踏み出したのです。 当面の間、新型コロナウイルスは私たちが相集うことを阻むでしょうが、洛陽市民と岡山市民の親しみを隔絶することは出来ず、心は深い友情で通じ合っています。 2021年は両市友好都市締結40周年であり、また日中体育交流促進年でもあります。私たちは、岡山市政府、貴友好協会並びに各界の友人の皆さんが洛陽へ来られて観光旅行し、協力交流活動をし、友情を温め合うことを心より招聘致します。 そして、両市が貴協会を結び手として、各界の友人の皆様と共に教育、科学技術、文化、観光、青年等の分野において多様な形式による交流協力活動を展開し、両市の友好が絶えず新たなスタート点に立ち、新たなステップを邁進し、国際友好都市として互いに親しみ助け合い、手を携えて前進する模範を打ち建てるため努力されるよう期待しております。 「美人之美、美美与共(注3)」のごとく、両市人民は世代を次いで誼を結ぶことこそ私たちの素晴らしい願いであります。 私たちは『人類は運命共同体』という理念を継続して堅持し、岡山市政府、岡山市民と同じ道を歩み、友好を重視し協力を強化、互いに学び互いに研鑽し共に発展し、一緒に両市友好協力事業の新たなページを書き込みましよう。 貴友好協会の益々のご発展を祈念いたします。岡山市民の皆様の新春をお祝いし、万事意の如くなりますように祈念申し上げます。 (注1)日々春が近づき、時も万物も新たになる▽(注2)第一の百年=中国共産党創立は1921年なので、2021年は創立100年、第二の百年=新中国建国100年の2049年▽(注3)他人に善を施せば共に善を享受する。 |
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お互いの絆を コロナで改めて確認 中華人民共和国 駐大阪総領事館 |
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新たな年を迎えるに当たり、中国駐大阪総領事館を代表し、土井会長を始め岡山市日中友好協会の皆様に新年のご挨拶を申し上げます。日頃より当館の仕事や中日友好事業にご協力、ご支援頂き深く感謝の意を表します。 過ぎ去った2020年は厳しい試練を強いられた一年でした。新型コロナウイルスが全世界で蔓延し、多くの人の命を奪いました。 中日両国の正常な社会活動はもちろん、両国各分野の交流も大きく影響され、友好都市間の恒例イベントや相互訪問まで、多くの予定が乱されました。 しかし、この試練から教わったこともあります。一つ目は中日間の絆がいかに強いかということ。新型コロナが発生して以来、中日両国は互いに助け合い、力を合わせて難関を乗り越え、「山川異域、風月同天」といった感動的な物語を作り出しました。 岡山市と洛陽市、岡山県と江西省の間でも医療物資の相互支援が行われ、相手が困った時に自分のことのように心配し、一生懸命応援しました。「まさかの時の友こそ真の友」といったように、新型コロナによってお互いの絆を改めて確認できました。 もう一つは一国の力がいかに弱いかということ。今の時代では、ウイルスのように一国の力で到底解決できない課題が多くあり、いかなる国も独りよがりにならず、団結と協力によってこそ初めて乗り越えることができます。 世界各国が一緒に手を携えて人類運命共同体を構築しなければなりません。 ウイルスの収束が見えない中、明るいニュースもありました。去年の11月末、中日間のビジネス関係者往来の「ファストトラック」が正式に開通し、両国が、新型コロナが常態化する中、人員往来を促進し、企業活動再開をサポートするための積極的な一歩を踏み出しました。今後もどんどん新たな措置を打ち出し、両国の交流を前に推し進めていくでしょう。 皆様にもぜひ中日友好の信念を一層強め、民間交流や地方交流を推進し、中日関係の更なる発展のために引き続きご協力、ご支援頂くようお願い申し上げます。 |
ご案内 2021年度(令和3年度) 定期総会及び講演会 [日時]2021年2月27日(土曜日) ◎記念講演会(10時半より) 福武總一郎氏によるリモート講演 ◎定期総会(12時20分より) 前年度決算、新年度予算等 [場所]岡山国際交流センター国際会議場 (岡山市北区奉還町2丁目2−1) [会費]記念講演会=1、500円、総会不要 [例年とは会場が変っています] |
先憂後楽 | |||
昨年8月と12月の2回、直島へ行った。1回目は旅行グループの添乗で、2回目はファムトリップという旅行会社向けのインバウンド誘致へのご招待を頂いての参加だった。ニュージーランド在住の福武總一郎氏がオンラインで講演をされた。 あるものを活かし、ないものを創るというコンセプト、持続的な経営支援を保証するための公益資本主義という考え方、アートの力を過疎の開発に活かすという考え。それらは「直島メソッド」と総称され、国内外から高く評価されている。 そのメソッドが中国で注目され、山東省の農村部で農産物を生産からネット販売まで、いわゆる一次産業から六次産業までを回す方式で福武氏が主導し、村に経済的利益をあげ、人材育成も含め、大きな成果をあげている。 福武氏の考え方と日中協力事業はこれからの日中交流を考える上で、新たな示唆を与えてくれるだろう。2月27日のオンライン講演が楽しみだ。 コロナ禍で日中交流も大きな制限を受けているが、親密さは深まっているように思う。旭川荘などが主催した岡山・上海障害児者絵画展の開幕式で挨拶した大阪総領事館の張副総領事が「コロナは容赦ないが人間には情がある」と友情の大切さを強調した。 2021年がコロナの終息と日中リアル交流の再開になること、そして日中友好活動の新たなスタート点としてステップを踏み出すことを願っている。 (松) |