先人が築いた友好の伝統を次世代に 認定NPO法人岡山市日中友好協会(土井章弘会長)は、2月27日、岡山市北区奉還町2丁目の岡山国際交流センター国際会議場で、2021年度(令和3年度)定期総会と記念講演会を開いた。総会では、前年度の事業報告書、活動計算書を承認、新年度の事業計画書案、活動予算書案を審議の上、原案通り決定した。役員改選も全員再選した。記念講演では、福武財団理事長の福武總一郎氏が「アートによる過疎地域の再生」についてニュージーランドからオンラインで熱く語りかけた。 総会は、午後0時20分から同会議場で開会、岡﨑登理事の司会で進行、荒木敏雄理事を議長に、松井三平専務理事が議案説明に当たり、審議の上、原案通り承認された。監査報告は、室賀康史監事が行ない審議の上、了承された。 土井会長は「今年度は、岡山市日中友好協会にとって設立40周年という記念すべき重要な節目にあたる年です。先人の日中友好に対する想いを顕彰して、更なる友好に向けて民間交流の輪を広げていきたい」と決意を述べた。 記念講演は、午前10時半から、総会に先行して開かれた。ニュージーランド在住の福武總一郎氏と岡山の会場とをオンラインで結んでの講演となった。 当日はコロナ対応として、参加希望者を絞ったにも係わらず会場には、約80人が詰めかけ、熱心に福武氏の話に聞き入っていた。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
令和3年度(2021年度) 事業計画 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
今年度の事業計画については令和3年度 事業計画書、および令和3年度 活動予算書を参照 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
令和2年度(2020年度) 事業報告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
昨年度の事業報告については令和2年度 事業報告書、および令和2年度 活動計算書を参照 |
総勢300人の中学生 初めての交流会は大盛況 |
||
岡山大学教育学部附属中学校(岡山市中区東山2丁目)は、2月3日、岡山市の友好都市・洛陽市の洛陽外国語学校日本語学科の中学生とオンラインで交流会を開催、双方約300人の生徒が参加し大いに盛り上がった。 この交流は、オンライン会議アプリZOOMのブレークアウトという機能を使い実施された。約30人の5つのクラスが、日中双方で相互につながり交流するもので、これほどの大人数での交流は珍しい。 今回は、第一回目の交流会ということもあり、開会式では、岡山側を代表して岡山大学教育学部長の三村由香里教授が岡大津島キャンパス執務室から、また洛陽側は、洛陽市外事弁公室の白副主任がメイン会場から挨拶した。 この交流は、一昨年末に附属中学校の竹島潤教諭を団長とする青少年交流促進訪問団が洛陽を訪問し、外国語学校や実験中学、洛陽市教育委員会などを友好交流したのを契機として始まった。 |
洛陽市栄誉市民 故佐藤氏メッセージ |
|
佐藤氏は永年にわたって、絵画を通じて洛陽市民との交流を続け、昨年10月21日、85歳で逝去した。現在は、岡山市・長泉寺「楽陽廟」に眠っている。 「我が愛する洛陽の親友に贈 る終着駅からのメッセージ」 洛陽と岡山は友好都市です。 これからも仲よく、みんなで文化交流をしていきたいです。私は洛陽が大好きで13回も行きました。そして今も病床のベッドの上で、洛陽につづく空を見ています。 老城・龍門・関林等々の情景−名所めぐり、大学での講義、外国語学校の子どもたち、いろんな場所でのスケッチなど。私の絵は、洛陽書画院と旧洛陽博物館で〝岡山の風景〟及び〝洛陽の風景〟として展示、たくさんの市民に見ていただきました。 私は本当に感謝しています。時はみんなに平等に流れます。私もいよいよ終着駅に来ました。 再見。 2020年10月7日 佐藤安南 |
活動日誌 | |||
11/ 4…林野高校と上海とのオンライン交流(林野高校) 11/19…会報編集会議(協会事務所) 11/20…読書会(和楽亭) 11/24…岡山・上海障害者児絵画展開幕式(天神山プラザ) 11/25…第4回理事会(協会事務所) 11/27…岡山市国際課会議(市役所) 12/ 3…中国留学生学友会との座談会(協会事務所) 12/11…講演会会場下見(国際交流センター) 12/16…岡山商工会議所への広報(会議所) 12/25…合併号会報発送(事務局) 1/14…県立東備支援学校と上海恵敏学校と第一回オンライン交流 2/ 3…岡大付属中学校と洛陽外国語学校が第一回オンライン交流 2/ 4…本年度第一回理事会(協会) 2/17…友好都市40周年事業打合せ(市国際課) 2/19…日中読書会(和楽亭) 2/20…福武教育文化振興財団助成報告会(ZOOM) |
|||
先憂後楽 | |||
先日、岡山市内で開催された教育財団のオンライン報告会に参加した。出席者は行政担当者や高校の先生、地域ボランティア団体と様々で、創意工夫を凝らしながら国際交流を推進していることが報告された。私たちは、本年度実施してきたリモートによる日中間の4校の教育交流支援を報告した。本年度に入って、県立高校2校、支援学校1校、そして中学校1校が、上海、洛陽の学校とそれぞれオンラインでつながり、先生や生徒同士の紹介や直接応答などを通じて相互理解を深めた。 この報告会の意見交換の中で事務局の方が、『中間でサポートしている団体でなく、直接学校に助成したほうが良いですね』と発言されたのに一瞬戸惑った。助成選考の場ではないのでそのままになった。. 岡山県では来年度の教育方針の中に、県立高校のリモート交流数値目標を掲げている。ただ学校では、自らパートナーを探す機会も少なく、相手校が見つかっても言葉の問題や、国際間でのリモート環境も異なり、簡単ではない。加えて、現場の先生方は本来業務で忙しい。分掌業務に国際交流が明記されているところも少ない.。 そのような中で長年積み重ねてきたネットワークを活かし、双方の間で調整できるNPO団体の存在は有用で、ここにこそ社会的支援が望まれるのではないかと思う。もちろんNPO団体自らが自己能力を高め役に立つ存在として認められる努力をしなければならない。 (松) |