2003年 |
2003年(平成15年) | 特定非営利活動法人(NPO)設立総会開催 |
2月1日午前11時より日本生命岡山第二ビル6階において定期総会が開催された。総会に先立ち、片岡和男会長が挨拶し、昨年の洛陽訪問や招聘活動を通じて日中国交正常化30周年事業が活発に行われたことを報告し、特定非営利活動法人(NPO)化への意義などを力説した。 続いて議長に理事の赤木宣雄氏が就任し、書記や議事録署名人を選任して議案審議が行われた。議案は、活動報告、収支報告、監査報告が一括して提案され、承認された。また、NPO化を軸とする活動方針案、収支予算案、が提案され、準備された案は予定通り承認された。 引き続き、NPO岡山市日中友好協会の設立総会が開催され、新しい定款を含め予定された議案はすべて承認された。 総会後、開催された「日中友好新春互礼会」は会員ら約100名が参加し、NPO設立総会の成功を祝うとともに、今年1年の活発な活動を誓い合った。 また、恒例のバザーでは会員等が持ち寄った用品が飛ぶように売れ、収益金は15万円余りに達した。この収益金は、総会で確認された「NPO岡山日中基金」に入れられる。 2003年度活動方針 特定非営利活動法人岡山市日中友好協会(NPO日中という)の設立 ① 昨年度総会において特定非営利活動法人化を確認し、理事会の協議を経て設立総会を開催することとなった。NPO日中の設立を機に、更に活動を活発化し組織を活性化していこう。 ② 現在の活動と組織・財産はすべてNPO日中に引き継がれる。 ③ 現在の会員は特定非営利活動法人としての岡山市日中友好協会が設立された後は、その会員となる。 |
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「平成の遣唐使」―報告会開催される― | |
3月9日、岡山県生涯学習センターにおいて、昨年12月に岡山県が友好提携十周年記念として江西省に派遣した県内の教員、教員OB、大学生からなる教育ボランティア「平成の遣唐使」訪中団の報告会が開催された。主催は岡山県日中教育交流協議会で、協会は後援団体として協力した。当日は協議会会員や岡山県の関係者ら約50名が参加し、現地での活動報告に熱心に聞き入っていた。 開会に先立ち協議会会長の黒瀬定生氏が挨拶し、民間と行政とが協働して実施した意義は大きいと評し、今後も継続した事業として展開していければと希望した。また、派遣団体である岡山県の国際課長の中村裕一郎氏は、今後県が実施する国際交流のヒントになったと事業の成功を評価した。 報告会は、津山市立広野小学校の神田進校長(当時)が進行し、岡山大学教育学部学生の青野美樹さん、岡山市立石井中学校の大川泰栄教諭(当時)が順次発表。口々に中国の生徒の目が輝いていたことなど、学習意欲に満ち溢れている学校の状況を報告した。 |
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洛陽市人民政府訪日団が岡山市を表敬訪問 | |
3月27日、洛陽市から副秘書長の王鳳民氏と外事弁公室の方双建氏が来岡した。 28日には岡山市役所を訪問し、菱川助役と懇談。22年に及ぶ友好都市交流を継続し発展させていくことを双方確認した。続いて議会を訪問した。 |
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SARS支援医療物資を洛陽へSARS支援医療物資を洛陽へ | |
協会では、新型肺炎SARSの農村部への拡大阻止にむけて奮闘している洛陽市に対し、支援募金活動を開始し、5月28日には医療支援物資第一弾を送った。 洛陽市人民対外友好協会からの連絡によると、駅やバスターミナルなど外から入ってくる人をすべてチェックするとともに、各職場、学校、施設などで毎日体温を測り、感染予防に政府の幹部や医療関係者などが日夜奮闘している。特に、幹部は農村部へ行って直接指導にあたっているとのこと。そして、急な需要のため体温計が不足しているという。そこで、協会では物資送付にあたって、外科用マスク2,700枚とともに電子体温計を200本送った。現在、会員各位の募金が毎日寄せられており、5月30日現在で30万円を超えた。引き続き、6月末日まで募金活動を展開していく。 |
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岡山市と洛陽市が友好都市関係凍結 | |
本年4月21日、岡山市は台湾の新竹市と友好交流協定を結んだ。その時、新竹市長が中国文の署名欄に「中華民国」新竹市と書いたのに対して、かねてから国名表記しないようにと申し入れてきた友好都市・洛陽市が岡山市に対して、「二つの中国」を容認するものであり日中共同声明などの両国の基本原則に違反するとして厳しく抗議した。そして、両市市長の書簡のやり取りを経て、4月29日付けをもって両市の22年間に及ぶ友好都市関係が凍結されるという事態になった。 |
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中国信陽市より記念冊子届く | |
新見市と友好提携している河南省信陽市の●(さんずいに師)河区人民政府から『友好交往史記』という表題の冊子が送られてきた。これは、昨年が友好提携十周年になるのを記念して、信陽側と新見市の両方で出版準備されてきたもので、このほど中国語版ができ、現在、新見市で日本語版を作成中とのことである。 この中には新見市と提携する以前の1987年から、締結後の2002年までの交流の歴史が順序立てて、コンパクトに写真と文章で紹介されている。交流の仲立ちとして活躍された故田口克己さんや、新見市を盛り上げていた「新陽会」の活動実績と中心的な人々が紹介されており、歴史的な価値があり、大変興味深い。一人の熱意が多くの人々を動かし、友好提携に至った足跡がはっきり記されており、当時から側面的に応援してきた協会の活動も評価されている。会員の方には是非ともご一読いただきたい記念冊子である。 |
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協会が正式にNPO法人化へ | |
平成15年2月17日付けで申請していた協会の特定非営利活動法人の設立認証は、5月30日付けで岡山県知事名の認証書が届けられた。ここれを受けて6月4日には法務局への登記が完了し、正式に『特定非営利活動法人岡山市日中友好協会』が誕生した。 社団法人日中友好協会(平山郁夫会長)によると全国の日中友好協会の中で、現在東京都、大阪、長野、新潟など県レベルの友好協会でNPO法人化しているところはあるが、地方レベルでは岡山市日中友好協会が初めてという。今後、中国人の招聘や行政とのタイアップなど法人のメリットを生かして、より活発な活動が望まれる。 |
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協会訪中団洛陽訪問SARS救援金を手渡す | |
本年4月の洛陽牡丹祭りに参加する予定だった岡山市日中友好協会訪中団は、SARSのため訪問延期を余儀なくされていたが、渡航自粛が解除された8月より準備を始め、9月21日から洛陽をはじめ孔子生誕祭りで賑わう山東省の曲阜などを訪問し、28日無事帰国した。訪問団は片岡会長を団長とし、会員などで構成する総勢15名。 *洛陽市での訪問交流 洛陽市では、人民政府を公式に訪問し、呉中陽常務副市長ら政府幹部の応接と歓迎を受け、打ち溶け合って交流を深めた。協会から持参した会員のSARS募金と防護服も会長から呉副市長に贈呈された。歓迎会の席上では、洛陽の銘酒杜康酒を12杯以上飲み干した者に「杜康酒会」会員証を公布するという趣向がこらされ、団員の猛者が四名、会員証を手にした。 *前市長劉典立氏と会見! 会議で鄭州出張のため、洛陽で会見できなかった洛陽市人民対外友好協会会長、人民代表大会(注:日本の議会にあたる)常務副主任の劉典立氏と会見できることとなり、洛陽駐在鄭州事務所になっている「洛陽龍門大酒店」で全員が会見に臨んだ。 席上、劉氏は、古い友人と新しい友人の来訪を熱烈に歓迎すると述べた上で、友好都市関係凍結問題に触れ、「二つの中国」「一つの中国、一つの台湾」は容認できないこと、中国は一つであることは日中国交関係の基本原則であり、「中華民国」の標記は容認できないと言明し、この中国の立場を理解してもらいたいと語った。 また、台湾人の中には『河洛人』と呼ばれる黄河流域の人々が福建省を経て移り住んだ者が多く、生活風習がよく似ており、毎年台湾の『河洛人』ツアーが洛陽を訪問しており、同胞として親しみを感じていることを披露した。岡山、洛陽、新竹の市民が交流することは良いことであり、民間交流は歓迎するが、「中華民国」の一つの市として認めることは出来ないとした。 そして、今後市議会との交流や民間交流をより活発に推し進め、相互理解を深めていくことが重要と訴えた。 洛陽市長として二十周年記念式典を主催し、多くの岡山市民と共に友好を誓い合った劉会長の発言には重みがあった。 *友好交流協議開催 9月22日、訪問団に参加していた松井事務局長は、洛陽市外事弁公室事務所で交流協議に臨んだ。洛陽側から外事弁公室の李留章主任、方双建副主任が参加し、約1時間半にわたり、今後の両市民間交流について話し合った。 具体的な項目は、研修生の相互派遣、代表団の相互訪問、青少年交流の実現、日中緑化協力事業、教育交流事業などを推進すること、交流の窓口として双方の友好協会が役割を果たしていくことなどを確認した。今後理事会の協議を経て、早い時期での実施が望まれる。 |
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人民中国創刊五十周年記念訪中 | |
中国を知るための日本語総合月刊誌「人民中国」創刊五十周年祝賀式典に参列のため、片岡和男協会会長初め中国三誌友の会会員7名が9月18日~23日、北京を訪問した。 祝賀行事は20日夕方6時~9時まで。於北京新世紀飯店宴会場で行われたが、日本側は原田親仁・日本大使館主席公使、鈴木重郎・日中友好協会副会長、山田真史・『人民中国』日本発行所東方書店社長、中川健造・中川美術館長、岡山を初め各地の愛読者団体、中国書籍出版社、友好団体等で思ったより多くの出席者だった。中国側は趙啓正・国務院新聞弁公室副主任、蔡名照・国務院新聞弁公室副主任、出版部門関係者等の出席が大変多かった。 人民中国者の沈文玉社長の歓迎の詞、半世紀の永きにわたって日中友好に尽した功績をたたえる滔々の祝辞の終わりに、これからの固い決意が表明された。 式次第10番目に、表彰があった。貢献の顕著であった我が小路廣史・中国三誌友の会会長に、賞状と記念品が贈呈された。 |
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SARS救援募金ご協力に感謝 | |
中国洛陽市に対するSARS予防のための医療支援募金活動には岡山市日中友好協会の会員は勿論、募金の意義に共鳴して多くの市民の方々が協力して下さいました。心より感謝申し上げます。第一次支援に対しまして、洛陽市から心からの感謝の書状がまいりました。今回の友好訪中団に託された残りの物質および残金は、9月22日の洛陽市常務副市長呉中陽先生と会談したあとの席で手渡しました。今後洛陽市民のため感染症の予防対策、早期治療に使用していただきたいと厳重に申し入れました。副市長は心からなる謝意を表明されました。以上ご報告致しまして、ご協力いただいた多くの皆様に厚くお礼申し上げます。 | |
洛陽小浪底緑化運動 | |
私たちは、交流関係にある洛陽市人民対外友好協会と協議し、子々孫々にわたる友好関係の発展を願い、黄河流域の緑化に少しなりともお役に立てればと、洛陽市の植樹活動に協力することとなりました。具体的には、左記の要項で、広く市民各階各層の方々に呼びかけ、植樹基金と植樹ボランティアの募集を行って参りたいと思います。 ○事業実施要綱案 1.事業名 高度高原に緑を!育てよう友好の樹を! 『洛陽市小浪底緑化協力プロジェクト』 2.事業内容 (1)実施機関 2003年12月キャンペーン開始 (2)植樹計画 ①場所 洛陽市孟津県小浪底鎮内丘陵地、20ヘクタール ②名称 岡山-洛陽友誼林 ③植樹本数 20,000本 (3)募金計画 目標 200万円(苗木代、管理費、専門家派遣費に充当) ・個人 一口 2,000円 ・法人 一口 10,000円 期間 2003年12月~2004年5月 |