協会の歩み 2008年
2008年(平成20年) 2008年度定期総会
 2008年度の定期総会が2月9日(土)午前10時から、岡山ピュアリティまきびで開かれた。開会に先立ち、昨年度亡くなられた黒瀬茂さん、河田義男さん、高尾佳子さんに黙祷を捧げご冥福を祈った。
 片岡和男会長の開会の挨拶のあと、議長の選出を行い赤木宣雄理事が議長に就任した。書記に綾野富美子理事、議事録署名人に家野四郎理事、萱野哲朗監事委嘱したあと議案の審議に入った。慎重審議の結果、提案された議案は修正されることなく、すべて承認された。
 定期総会終了後、10時から牛田和子さんの司会で、特別講演会が開かれた。講師は北京在住の横堀克己先生。先生は1996年に東大東洋史学科をご卒業になり、同時に朝日新聞社外報部に入社。北京支局長、論説委員等朝日新聞きっての中国通としてご活躍された。退職後、人民中国社で編集に携わっていらっしゃる。「中国の今」と題して1時間30分にわたって講演をして頂いた。
協会訪中団が友好都市洛陽市を訪問!
 4月16日、岡山空港を出発した協会訪中団(団長-片岡和男会長ら七名)は、17日鄭州より偃師市にある玄奘三蔵の故居を見学した後、洛陽入りし、早速、洛陽市人民政府を表敬訪問した。接見したのは洛陽市副市長の王立林氏で、王新士副秘書長、方双建外事弁公室主任、楊明洛陽市人民対外友好協会秘書長らが同席した。王副市長は、友好都市締結以来岡山市日中友好協会が一貫して友好交流活動を継続し、困難な時にも両市の民間交流を継続し、交流再会に大きな貢献をした。また、最近の孟津県小浪底における緑化活動は洛陽市民の環境意識やボランティアへの認識を高め、大きな役割を果たしていることなどを紹介し、高く評価した。片岡会長は、「洛陽は第二の故郷、今後も様々な分野で交流を展開していきたい」と語り歓迎への感謝の意を表した。また訪問団の一員として参加した前岡山市副市長の天野勝昭氏が発言し、岡山市が政令指定都市になることや来年には全国緑化フェアーが岡山市内で開催されるので是非とも参加してほしいとアピールした。
四川大地震募金活動!救援の輪が広がる
第一次締め切りで340万円余集まる!!
 去る5月12日、四川省ブン川県を震源地とするマグニチュード8.0の大地震が起き、死者・行方不明8万人以上、500万人以上の被災者という未曽有の大惨事となった。
 地震直後に温家宝首相や胡錦濤国家主席が現地に赴き、陣頭に立って救援活動を指揮した。また国際支援の広がりの中で、日本の国際緊急援助隊や医療チームの派遣がいち早く駆けつけ、救援の一翼を担った。
 わが岡山市日中友好協会は12日の地震発生直後、救援募金を決定し、会員に募金願いを送付するとともに、他の友好団体や国際交流団体にも協賛の依頼を出し、共同で募金活動を行なうことを提唱し実行委員会を結成した。
 同時に、四川料理で有名な駅前の又来軒や周辺のホテル・レストランなどに募金箱の設置をお願いして回った。そして、5月24日には、実行委員会として岡山高島屋前で街頭募金活動を行ない、午後1時から5時までの間に、のべ70人が募金を呼びかけ、約31万円が集まった。
江西省雑技団岡山公演成功裡に終る
 岡山県と友好関係にある江西省から少年雑技団が来岡し、倉敷、浅口、備前、岡山、井原の各地で友好公演を行った。その内、岡山会場をわが岡山市日中友好協会が主催し実施した。
 8月28日、備前市の公演を終えて岡山入りした一行は、岡山後楽園を見学。郭沫若氏から贈られた鶴の子孫と石碑を見て、説明を聞いた一行は岡山と中国との関係を知り感慨深げだった。見学を終えた一行は今回の宿泊先である黒住教神道山の鶯鳴館へ投宿。歓迎会に備えた。

◎歓迎夕食会
 雑技団一行を歓迎するため、協会役員や実行委員会関係者らで歓迎夕食会を開催した。神道山名物「大元なべ」の食事と、さわら連による踊りの歓迎があり、雑技団の一行も応えて、舞台で雑技の一部を披露するなど大いに盛り上がった。

◎旭川荘への慰問
 翌日、8月29日の朝、一行は祇園地先の社会福祉法人旭川荘を訪問し、江草安彦名誉理事長の歓迎を受け、児童院の多目的ホールで百名以上の障害者らに雑技を披露し、演技ごとに大きな拍手喝采がまきおこった。旭川荘では、来年度から江西省での高齢者介護専門士の養成を計画しており、今後江西省との往来や福祉交流が強まる予定。

◎岡山公演本番!
 午前の旭川荘訪問を終え、午後には会場の岡山市民文化ホールに到着。早速舞台に上がり、広さや高さの確認をした。そして、音響、照明などのスタッフとの打ち合わせと、今回急遽司会をお願いした国友さんらとも進行の打ち合わせをし、リハーサルに励んだ。
 3時過ぎには実行委員のメンバーが集まり、受付準備や会場整理の位置などを確認、本番に備えた。五時過ぎごろになると、自由席のため良い席をとろうと観客が並び始め、6時開場予定を早めて入場していただいた。満席になるかいくらか不安であったが、開演前には一階席が埋まり、二階席を開放してほぼ満席状態で幕が上がった。
 雑技の演技に会場から拍手やため息などが起こり、1時間半の公演があっという間に終わり、大成功の内に終了した。
 閉会にあたり、協会の片山浩子理事がお礼の挨拶に登壇した。江西省雑技団へのお礼、当日の満席の参加者へのお礼、そして今回の開催にあたり、宿泊、バスなどあらゆる面でお世話になった黒住教へのお礼を述べ閉会した。
洛陽市人民政府訪日団来岡!
 11月26日、郭洪昌市長を団長とする洛陽市政府訪日団一行6名が来岡し、短期間であったが岡山市民との友好を確認しあった。

 今回の訪日は岡山市の招聘による公式訪問で、友好都市相互訪問の一環として来日したもの。訪日団は、26日、訪問していた台湾の台北から中華航空便で関西空港へ入り、新幹線で岡山入りした。

★民家訪問
 到着後すぐ、郭市長と随行の方双建外事弁公室主任は団と離れ、片岡会長のご長男宅を訪問した。これは、一般民家を訪問して暮らしぶりを拝見したいという市長のたっての要望に応えたものだったが、片岡宅では、水道設備のこと、家の諸費用のこと、子供の教育のことなど、細かな質問がなされ、家族の方も懇切丁寧に答えていた。郭市長は今回の短い滞在の中で、この家庭訪問の印象が強く、岡山を離れる時もその時の模様を熱っぽく語っていた。

★岡山市日中友好協会の歓迎会
 26日の夜は、協会主催の歓迎会に臨んだ。丁度高谷岡山市長の都合がつかなかったため、市の歓迎会に先立ち協会が市民歓迎会をすることとなった。会場となったホテルオークラ岡山・瑞光の間には、会員を始め、岡山市議会、仏教会など各界から約百名が参加し、遠来の客を温かく歓迎した。宴席では、片岡会長の挨拶に続き、岡山市の佐古親一副市長が来賓を代表して挨拶。その中で、協会が民間団体として洛陽市との交流を継続し、市民交流の中心的役割を果たしていることを高く評価、中でもこの数年にわたり、洛陽市孟津県の黄河沿いで日中緑化交流基金の助成による『小浪底緑化協力事業』を展開し、砂漠化防止、環境事業に貢献していることを称えた。
 続いて挨拶に登壇した洛陽市の郭市長は、洛陽市の歴史、地理、などを紹介し、現在工業都市として発展している状況を報告した上で、歓迎会の参加者全員に対し、市長の名の下に来年開催される第27回牡丹花会へ招聘することを言明した。洛陽市では2009年国際切手博覧会が開催されることも明らかにし、多くの岡山市民の洛陽訪問を熱烈に歓迎すると訴えた。
 その後祝宴に入ったが、乾杯は、岡山市洛陽市友好都市議員連盟会長の磯野昌郎氏の発声により洛陽の銘酒「杜康酒」で行われた。
 余興は下津井節振興会18名による演奏と歌、踊りが披露され、日本の伝統的な民謡に酔いしれた。

 訪日団は、翌日27日には午前中に済生会ライフケアーセンターを視察、午後には岡山市長、議長を表敬訪問し夕方の新幹線で東京へ向かった。東京では「洛陽市政府註東京事務所」の開所式に参加し、28日の便で成田から上海へ帰国した。

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